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「出所おめでとー!」
「ウン、ありがとうA」


イザナが少年院から出所した日。真一郎とAはイザナを迎えに来ていた。


「これ、Aと真一郎くんから!お祝いの花束だよ」

白をベースとした花束を手渡されるイザナ。所々紫の花があり、白と紫の綺麗な花束だ。


「…うし、イザナ。約束してたアレやるぞ」
「っやった!早く行こうぜ!Aも!」

真一郎の発言に興奮したイザナはAの手を引いて走り出す。

「あはは、イザナくんはやーい!」
「シンイチロー!置いてくぞー!」

元気いっぱいの2人に真一郎はふう、と息を吐き、薄く笑みを浮かべて追いかけ始めた。






「此処が、真一郎のバイクショップ?」
「そ、どーだ?」

きらきら、イザナの目が輝く。

「カッケェ!!早く俺もバイク乗りてェなあ」
「じゃ、俺とイザナはちょっと走ってくるわ。A、店番頼めるか?」

イザナが興奮冷めきらず店内を駆け足で見て周る中、真一郎はAに店の鍵を渡す。

「うん、任せて!イヌピーもいるし大丈夫だよ!」
「まぁそっか…じゃあ2人とも頼んだぞ」
 







「イヌピーって、誰?」

気づけばイザナがAの後ろに立っていた。
真一郎でさえもいつからいたのか分からないほど、静かに立っていた。


「イザナくん、いきなり後ろから声かけるのやめてよ〜、心臓に悪い」

Aは胸に手を当て一息つく。

「Aの心臓が飛び出たらどうするの?」

「ン、そうだな〜、俺が食べてやるよ」

ニコリと笑うイザナ。真一郎は見覚えのあるその笑い方に少しだけゾッとする。

「美味しくないと思うけど…」



「そんな話はどうでもいい」
「なァ、A」



「イヌピーって、どいつ?」

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まる(プロフ) - さとにゃんさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡灰谷兄弟もいずれ出てきますので楽しみにしててください…! (2021年9月22日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
さとにゃん(プロフ) - とっても好きです!灰谷兄弟との絡みも見たいです…!!これからも頑張ってください! (2021年9月22日 11時) (レス) id: 805449d27a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - mikittyさん» 私も好きです♡読んでくださってありがとうございます! (2021年9月21日 19時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 好きです!! (2021年9月21日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぽにゃるさん» 素敵な作品と言って頂けて非常に嬉しいです(^^)ありがとうございます!今後ともよろしくお願いします! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年9月18日 15時

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