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そんな中、松野が独り言を呟いた。
「黒龍も一枚岩じゃ無い、ってことか」
その声に反応した稀咲は振り返り、花垣を見つめる。
「タケミッチ。俺は大寿を襲う為だけに聞いたんじゃねェ。八戒が大寿を殺すって言ったな?殺すならいつだ?」
「…一人になるとき!そっか、クリスマスの夜だ」
「これで八戒を止められるな」
「稀咲、そのためだけに動いたのか?」
「あ?仲間を助けるために動いて何が悪ィ?」

その言葉に花垣と松野は息を呑む。コイツ、本当にあの稀咲か?と不思議そうな表情だ。

「ここにいる五人で八戒を止めて、大寿を潰す。クリスマスの夜は隠密決戦だ…!」
「稀咲くん…ちゃんと五人にしてくれた!!」
「Aちゃん…」

先程のことがあったせいか、Aが嬉しそうに呟く。花垣はAのおかげで雰囲気が和らぎ、心の中で感謝した。

「…思うことがあるんだ。マイキーは、もう駄目かも知れねェ」
「どうしてそう思うの?稀咲くん」
「ハイ…。強がってはいるけど、血のハロウィンでの事件を引き摺ってます。主に、Aさんの件で」
「…A、かぁ」

Aは俯く。自覚はあった。あの件以降、マイキーは時折仄暗い執着心を見せる時があった。


「ッそれは、テメェが…!!!」
「千冬くん、大丈夫だよ」
「兎に角!このままだと東卍は終わる。俺達でマイキーを盛り立てるんだ。東卍には秘密にして動く。参番隊もAさんの陸番隊も使えねェ。つまり!俺達にはお前らが必要だ。タケミッチ、俺は時間の無駄は嫌いなんだ。明日までに答えを出せ」

稀咲は花垣に向かってそう言うと、半間を連れて店を出て行った。残された三人は顔を見合わせた。




「…俺は反対です。稀咲と組むなんてあり得ません。俺達だけでやりましょう」
「…千冬」
「ッAさんと、橘日向を殺った張本人だぞ!?」
「わかってるよ!!でもどーすんだよ!?殺すのか!?それは違うだろ、俺達がやらなきゃいけないのは八戒を止めること、稀咲を東卍から追い出すことだろ!?」

二人の言い争いに割って入るのはやはりAだった。松野の背中を宥めるようにして撫でる。

「落ち着いて二人共。どっちの意見もわかるよ。…稀咲くんも言ってたよね。“相手を知れば攻略も楽になる”って。Aは稀咲くんたちと組むのに賛成」
「Aさん…」
「…千冬。お願いだ、俺と、Aさんと。一緒に組んでくれ」

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飛鳥 - 続き楽しみに待ってます! (3月14日 7時) (レス) @page36 id: 2cfd6d6f99 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - めっちゃ好きです!!!続き待ってます!気が向いたら更新してください!応援してます! (12月29日 17時) (レス) @page36 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
シア(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (10月28日 20時) (レス) @page35 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのみき - 東リベの夢小説史上面白い小説でした!更新頑張ってください! (10月13日 22時) (レス) @page34 id: d976c5d16a (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新ありがとうございます‼️最高です (10月6日 23時) (レス) id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年10月16日 21時

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