検索窓
今日:37 hit、昨日:33 hit、合計:370,597 hit

214 ページ14

.

静まる部屋。

松野と花垣の心臓はAに聞こえるのではないかと心配するほど大きく脈打っていた。




誰も言葉を発さず、松野と花垣はAの発言を待っている。

そんな中最初に口を開いたのはAだった。







「…え?タイムリーパー………って、なに?」




その声と同時に、2人は深く深く息を吐き出した。



「違うじゃねーか…!!」
「すいません!変なこと言っちゃって…」

松野が肘で花垣をド突くと、花垣は焦りながら謝罪の言葉を口にする。

しかしAは花垣に静止するよう片手を翳すとこう言った。

「ちょっとまって、さっき『Aちゃん"も"』って言ったよね…?どう言うこと?」
「…ハイ、説明します」



__

全てを話し終わった花垣は恐る恐るAの反応を見る。馬鹿にされたり、信じてもらえなかったらどうしよう…と、そんな不安が胸をよぎった。

「成程…武道くん、大変だったね。ずっと1人でみんなを守ってくれてたんだね」
「へ!?そんなアッサリ信じてくれるんスか…?」
「うん。信じるよ。だってその方が辻褄が合う」


花垣の手を両手で包み込み、安心させるような笑みでAはそう言った。花垣はAの笑顔に顔を赤くし、それを見た松野は2人の手を引き剥がす。

「浮気だぞ、タケミっち」
「お、俺はヒナ一筋だ!!」
「あっ、ごめん…!」


微妙な雰囲気になった部屋。Aが少し吃りながらも話し続ける。


「じ、じゃあ…まずは作戦会議でもする?」
「はっ、ハイ!」
「よし。タケミっち、Aさんから半径1キロは離れろ」


「えーと、千冬くん、それじゃ声聞こえないよ?」
「あっ、そうですね…どうしましょう」
「え、待って千冬?」
「はは、嘘だって!半分」
「千冬………」

215→←213



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1008 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4803人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

飛鳥 - 続き楽しみに待ってます! (3月14日 7時) (レス) @page36 id: 2cfd6d6f99 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - めっちゃ好きです!!!続き待ってます!気が向いたら更新してください!応援してます! (12月29日 17時) (レス) @page36 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
シア(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (10月28日 20時) (レス) @page35 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのみき - 東リベの夢小説史上面白い小説でした!更新頑張ってください! (10月13日 22時) (レス) @page34 id: d976c5d16a (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新ありがとうございます‼️最高です (10月6日 23時) (レス) id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まる | 作成日時:2021年10月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。