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花垣は思い切り歯を突き立て、キヨマサに力一杯噛み付く。
痛みに声を上げたキヨマサの不意を突き、後ろからキヨマサの首を両腕で締め付けた。

「マイキーくんになれなくたっていい!俺は、花垣武道だ!!」

静かな住宅街に花垣の声が響く。力を緩めない花垣にキヨマサは段々焦っていた。


「絶対離すな、タケミっち!!!」
「うす!!」


「テメェ…ッ」

最後にキヨマサが掠れた声でそう言うと、白目を剥いて地面へ倒れ込む。


花垣がキヨマサを気絶させた。花垣の勝ちである。


「勝った…リベンジ、成功………」

呼吸を乱し、そう呟く花垣へ橘が近寄ろうとすると、花垣はそれを止める。

「来んな、ヒナ」
「え…?」



そう、キヨマサ1人倒したところで残党はまだまだ残っている。しかも、明石の手には先程まで花垣に刺さっていた短刀が握られていた。


「キヨマサだっせ」
「いい冥土の土産ができたじゃん」


花垣はふらふらになりながらも立ち上がる。

「ヒナ、みんな連れて逃げて」
「タケミチくん…」
「俺らだけなら何とかなるから、大丈夫だ。絶対大丈夫だから頼む」
「…うん」

ヒナはこの場から去る為にエマと2人でAの肩を抱こうとした。しかしAは2人の間をするりと抜ける。

「動いちゃ駄目だよ、Aちゃん…っ」
「Aさん、早く逃げましょう!」
「…2人とも先に行ってて、Aは残るよ」
「ッなんで…!?」
「Aも東卍のメンバーだもん、副総長が戦ってんのに逃げれないよ」


ふらりふらりと足を進めるA。見るからに足元が覚束なく不安になる。
エマは必死にAの手を握り、止めようとしていた。








「…あ、やばい」

不意にそんなことを呟くA。エマと橘が心配そうに見つめる。






「ごめん2人とも、A限界かも」


そう言って目を閉じたAは、全身の力が抜けたように地面へ静かに倒れた。

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まる(プロフ) - ドンさん» 応援していただけて嬉しいです( ; ; )更新頑張りますので今後ともよろしくお願いします…! (2021年10月5日 21時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - まるさん» 分かりました、更新頑張ってください応援してます! (2021年10月5日 19時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます!夢主は自己投影して頂ければ嬉しいです…(^^) (2021年10月3日 20時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年10月2日 12時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 癒し系猫さん» 恥ずかしい( ; ; )変換ミスです💧教えてくださりありがとうございます( ; ; ) (2021年10月1日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2021年9月25日 20時

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