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死屍累々と地面に倒れている愛美愛主。
そして声のする方へ視線をやると、大勢の愛美愛主に囲まれたAと龍宮寺がいた。
しかし、場は2人が有利に見える。龍宮寺が脅威のタフネスで一度に何人もの愛美愛主を吹っ飛ばし、バットを手にしたAが後ろから1人ずつフルスイングで吹っ飛ばしていた。
「Aちゃん!ドラケンくん!」
「おお、三ツ谷、タケミっち」
やはり人数差は厳しいのか、龍宮寺は少し疲れたように2人の名前を呼ぶ。
「え、なんで2人がいるの!?」
「Aちゃんこそ…何処からバット持ってきたんスか?」
「落ちてたの拾ったのー!」
と、まだ元気そうにバットを振り、愛美愛主のメンバーの頭を正確に狙いながらAが2人に言う。
「浴衣だから動きにくいなあ」
「Aもういーからこっち来い」
「わっ」
見かねた三ツ谷がAを引き寄せ、守るように前へ立つ。
「タケミチ、三ツ谷!」
「エマちゃん…!」
奥から現れたのはエマ。2人分の傘を持っている。
「ペーやん、テメェ…なに愛美愛主と連んでんだよ!!」
「うるせぇ三ツ谷、テメェも殺すぞ!」
「ハァ?」
両者睨み合いが続く中、エマが泣きそうな声で叫ぶ。
「ペーやん卑怯だよ…いきなりバットで襲ったり、こんなに大勢連れてきて、しかもAちゃんまで狙って!!それでも男!?」
林は反応しない。龍宮寺は長い溜め息を吐き、頭を痛そうに抑えてしゃがみ込んだ。
「疲れた…後は頼むぞ、三ツ谷」
「ウス」
「えーAもまだまだいけるよ?」
「やめとけ、久々動いてハイになってんな、A」
「みんなはAが守る!」
「聞いてねー」
そんな会話を聞いた愛美愛主の内の1人が馬鹿にしたように問いかける。
「てめーら、2人と女1人…敵うと思ってんの?」
「うるせー、ボケ」
「ヨユー♡」
花垣は心ここに在らず、と言うように辺りをキョロキョロ見渡している。恐らくA、龍宮寺を刺す未来を持つキヨマサを探しているのだろう。
場はまさに一触即発。今にでも喧嘩が始まりそうな雰囲気が漂う。そんな中、段々と近づいてくる特徴的なバイクの排気音。その音に聞き覚えのある者たちはそれぞれ反応した。
「やっと来た」
「この排気音…」
「うん、マイキーの
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まる(プロフ) - ドンさん» 応援していただけて嬉しいです( ; ; )更新頑張りますので今後ともよろしくお願いします…! (2021年10月5日 21時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - まるさん» 分かりました、更新頑張ってください応援してます! (2021年10月5日 19時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます!夢主は自己投影して頂ければ嬉しいです…(^^) (2021年10月3日 20時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年10月2日 12時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 癒し系猫さん» 恥ずかしい( ; ; )変換ミスです💧教えてくださりありがとうございます( ; ; ) (2021年10月1日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2021年9月25日 20時