120 ページ20
.
「お邪魔しまーす！」
「おっ、お邪魔します…！」
8月3日、武蔵祭当日。
エマ、橘の2人はAの家まで招かれていた。
「いらっしゃい2人共。よし、じゃあ早速着付けしよっか！」
「わーい！」
エマは喜んで荷物から自身の浴衣を取り出す。橘もそれを見て慌てて用意を始めた。
「着付けするって言ったけど、Aちゃんできるの？」
「…できない」
「じゃあウチがやったげるー！」
エマがウキウキでAの浴衣を手に取る。その浴衣を見てエマ、橘の2人は思わず声を上げた。
「これ…絶対Aちゃんに似合う！」
「う、うん…！それにこの浴衣綺麗な色…」
『A、肌白いから濃い色の方が良く映えるだろ』
『この色、竜胆くんの目の色とおんなじだね』
Aの脳裏にあの日の出来事が甦る。なんとも言えない感情に襲われたAは黙り込む。
「Aちゃんどしたの？体調悪い？」
「あ、ううん！2人が褒めてくれるから照れちゃって…」
「カワイー！！」
__
「はい、完成！」
「エマちゃんありがとう、ヒナまで…」
「全然大丈夫！2人とも超可愛くできたし！」
「エマちゃんも可愛いよ」
「…Aちゃんすき」
エマがA、橘、自身の着付けとヘアメイク等全て終わらせたのは始まってから2時間を少し超えた頃だった。
「…あれ、マイキーからメールだ」
「えー！なになに？」
Aが携帯を取り出し、メールの受信欄を開く。
差出人マイキーと表示された画面には…
［ごめん、遅れる。ケンチンとエマと合流してて］
と書かれていた。
「はあー！？信じられない馬鹿マイキー！さいってー！」
「珍しいですね…マイキーくんならAさん待たせないと思ってました」
「マイキー超楽しみにしてたのに…何でだろ？兎に角あとでウチから強く言っとくからね！」
エマ、橘が横から口を挟む。Aはエマに申し訳なさそうに謝罪した。
「ごめんねエマちゃん、邪魔する事になっちゃって」
「寧ろAちゃんと行けるなんて…夢みたい」
「あははっ。大袈裟だよ！じゃあそろそろ行こっか」
そう言ってAは立ち上がり、玄関へと2人を連れて外へ出る。
するとそこいたのは__
「きたきた〜、Aちゃん♡」
「ッ…A」
「…エマちゃんヒナちゃんごめん、先行っててくれるかな？」
向かいの壁に凭れ掛かるようにして立っていたのは、灰谷兄弟。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2610人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる(プロフ) - ドンさん» 応援していただけて嬉しいです（ ; ; ）更新頑張りますので今後ともよろしくお願いします…！ (2021年10月5日 21時) (
レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - まるさん» 分かりました、更新頑張ってください応援してます！ (2021年10月5日 19時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます！夢主は自己投影して頂ければ嬉しいです…(^^) (2021年10月3日 20時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年10月2日 12時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 癒し系猫さん» 恥ずかしい（ ; ; ）変換ミスです💧教えてくださりありがとうございます（ ; ; ） (2021年10月1日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まる | 作成日時：2021年9月25日 20時
