どろり。 3 【東京卍リベンジャーズ】

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その時。マイキーが不意に立ち上がり、長内の前まで歩き出した。

中央に向かい合うマイキー、長内。それを円の様に取り囲むのは愛美愛主のメンバー。


「中坊相手にこの人数で奇襲…イメージ通りのクソ野郎だね、長内くん」
「アー？聞こえねーよ、チビすぎて！」

長内の発言に愛美愛主がゲラゲラと下品に笑い声をあげる。

花垣が長内を品定めするように見つめていると、それに気づいた長内は「オイ」と声を荒げる。

「テメェ、何さっきからジロジロ見てンだよ…」
「え、いや…」

花垣が否定をする間もなく、長内は花垣の顔面を容赦なく殴り飛ばした。

「お前、今見下しただろ…！」

そのまま流れる様な仕草で花垣を殴り続ける長内。花垣は反応することもできずされるがままである。


「テメェの相手は俺だよ、この野郎」


それを止めたのはなんと林田であった。花垣は鼻血をぼたり、と地面に垂らしながらも、林田を止めようと歩み寄る。しかし林田は花垣を突き放す様に、「引っ込んでろ」と吐き捨てる。

「パーちん舐めんなよ、花垣。パーちんは東卍でもバリバリの武闘派…どんな相手だろうと素手で突っ込んで、1人でチーム1個ぶっ壊しちまう様な奴だ。長内なんかに絶対負けねェ…！」

林が花垣へそう語りかける。

「武道くん、こっち！鼻血止めなきゃ」

Aが花垣の腕を掴み、後ろの方で軽く手当を施す。

「後で病院行ってね武道くん。取り敢えずコレで鼻抑えてて」
と、花垣に手渡されたのは可愛らしいAのハンカチ。

「これ、Aちゃんのタオルじゃないっスか！？汚れますよ…？」
「洗えばいいから！兎に角、ほら」
「すいません、Aちゃん」


花垣は指示通り鼻をハンカチで抑える。
…後ろから2名の視線が刺さる。
察しの通り、マイキーと龍宮寺である。


「タケミっちAのハンカチ匂ってる、変態」
「ヒナちゃんにチクってやろーっと」
「やめてください！！」

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