そのきゅうじゅう。 ページ7
そう言えばどうする。
大地くんがそう言って。
何のことでしょう。
「日曜日。」
『あ、デート！』
「したい事、あるか？」
『んーとね…。』
そう首を捻って考えてみれば。
昨日の潔子さんの言葉を思い出して。
…子どもっぽい大地くんか。
『大地くんは？』
「え？」
『大地くんがしたいことでいい。』
「俺がしたいこと…。」
「バレー以外だぞ。」
「分かってるよ。…俺がしたいこと。」
『うん、私の意見じゃなくて。』
「…でもなぁ。」
『何でもいいよ？』
「…ごろごろ？」
「ごろごろ？」
菅くんが聞きかえせば。
大地くんは頷いて。
ただごろごろ過ごしてみたい、って言う。
「でもデートだから…。」
『いいじゃん、ごろごろしよう！』
「え。」
『大地くん忙しいもん！私も一緒にごろごろしたい。』
「本当か？どこか出かけるとかしなくて良いのか？」
『しなくていい。大地くんがしたいことしよう。』
どうだろう、甘やかす作戦。
いつもは甘やかされてばかりなので。
彼の言う事、聞いてみようかな、なんて。
『どこでごろごろしたい？』
「…ほんとにこれで良いのか？」
『いいよって。ね。孝支！』
「え、あぁ、うん！たまにはゆっくりしろよ、大地！」
「…そこまで言うなら、良いけど。」
『DVDでも借りる？漫画でも読む？それともトランプでもする！？』
「…A、ありがたいけど…うん、ごろごろするならその時決めてもいいんじゃないか？」
『そうだね、そうしよう！』
「…大丈夫か？熱でもあるのか？」
いつもと違う私を心配する二人。
失礼だけど怒らないでおこう。
大地くんの我が儘聞くんだもの。
「…あ、そうだ。A。」
『ん？』
「明日、先に帰ってくれないか？」
『明日？良いけど。何で？』
「用事があってな。」
『…はーい。』
「んじゃ、俺が送ろうか？」
『本当に？でもノヤっさんとかと帰るよ？』
「たまには良いじゃん？」
菅くんはそう笑うと。
Aはお守りします、って大地くんに敬礼。
何か、田中くんたちみたい。
「あぁ、頼むな。」
「任せてよ。」
楽しそうに笑う大地くん。
もっと、もっと。
甘えてもらえるように頑張ろう。
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zgdj - 面白い作品をありがとうございます！ (3月2日 11時) (
レス) @page46 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - できればうらつくに残ってほしいけど、saiさんが決めたのであれば口出しはしないようにします。でも、他のツールで繋がりたいのでTwitterとかって教えてもらえませんか、、、？ (2023年1月20日 23時) (レス) @page46 id: 3df5dd07dc (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - 今日初めて作品に出会いました！神作品だと思いました。ハイキューの二次創作の作品を見つけて、いい！好き！って思ってその人の作った日を見ると、2015とかで止まっていて、すごい悲しくなっちゃうんですけど、今日まで生きてくれてありがとうございます！ (2023年1月20日 23時) (レス) @page46 id: 3df5dd07dc (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - ちゃむPOPさん» こちらこそ作品を愛してくださってありがとうございます。 (2023年1月11日 11時) (レス) id: 4a22273a47 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむPOP(プロフ) - 何年も帰ってきては読んでます。残してくれてありがとうございます。 (2022年10月18日 20時) (レス) id: 75c22fdb63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるぼー | 作成日時：2015年10月16日 23時
