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そのひゃくじゅうはち。 ページ35

大地くんがすとん、と。





私の隣に座って。





どうしたんだ、って。









「話って?」


『…あの、大地くんは浮気なんかしないよね。』


「なっ…絶対しない。」


『ですよね、分かってるんだけど。』









ふと見下ろしたら縁下くんがくれたミサンガ。





お揃いのが大地くんの腕でも揺れてる。





…大丈夫。









『…じゃあ、さ。』


「うん。」


『前に町で女の子と居たのは何?』


「町で女の子と?」


『…影山くんが見たって。』


「…そんなことあったか?」


『だ、大地くんが用事あるって先に帰っちゃった時。』


「…あ。」


『あれは、何ですか。』


「あれは…体育委員の買い出し。」


『…え?』


「ん?」


『何て?』


「体育委員の買い出し。」









大地くんはそう言うと。





あの時かぁ、なんて。





影山居たんだな、なんて言うから。









『じゃあ…あのいつも会いにくる女の子は?』


「もうすぐIHの壮行式だろ?体育委員だから仕事でな。」


『あの可愛い髪飾りのあの子だよ?』


「…一年のだろ?そうだよ。」


『…二人でデートは?』


「あの子が迷子になったから探しただけで…元々二人じゃなかったぞ。」


『…え。』


「ん?」


『え、じゃあ、じゃあですよ、大地くん。』


「何だ。」


『浮気は?』


「もちろんしてない。」


『あの子からの告白は?』


「されてない。」


『毎日のように用事だって言ってたのは?』


「…委員の仕事。」









答えにくそうに大地くんがそう言うと。




何か勘違いさせたか。




って不思議そうにこっちを見てる。





…盛大なる勘違い。









『嘘でしょ。』


「ほんとだが。」


『全くの勘違い?』


「みたいだが。」


『嘘でしょ!?』


「嘘だと俺はあの子に告白されて浮気してることになるが。」


『それは駄目!』


「…どっちなんだ。」









眉を下げて彼は笑うと。





安心したように背もたれにもたれて。





澤村しゃちょさんスタイルに。









「凄い真剣な顔だったから何かと思った。」


『笑ってるし…。』


「大きな勘違いだぞ、まんぼう。」


『な…心配したんだもんっ。』


「そっか。」


『本当に…心配で…。』


「悪かった。」


『…はぁぁぁ…妬きもち妬いて損した!』








思った本音がだだ漏れて。





大地くんに笑いかけると。





真剣な顔した彼が。






口を開いた。

そのはい、きゅー!!→←そのひゃくじゅうなな。



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zgdj - 面白い作品をありがとうございます! (3月2日 11時) (レス) @page46 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - できればうらつくに残ってほしいけど、saiさんが決めたのであれば口出しはしないようにします。でも、他のツールで繋がりたいのでTwitterとかって教えてもらえませんか、、、? (2023年1月20日 23時) (レス) @page46 id: 3df5dd07dc (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - 今日初めて作品に出会いました!神作品だと思いました。ハイキューの二次創作の作品を見つけて、いい!好き!って思ってその人の作った日を見ると、2015とかで止まっていて、すごい悲しくなっちゃうんですけど、今日まで生きてくれてありがとうございます! (2023年1月20日 23時) (レス) @page46 id: 3df5dd07dc (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - ちゃむPOPさん» こちらこそ作品を愛してくださってありがとうございます。 (2023年1月11日 11時) (レス) id: 4a22273a47 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむPOP(プロフ) - 何年も帰ってきては読んでます。残してくれてありがとうございます。 (2022年10月18日 20時) (レス) id: 75c22fdb63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるぼー | 作成日時:2015年10月16日 23時

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