そのひゃくじゅういち。 ページ28
ぽん、と頭を叩かれて。
目を開けると。
暗くなったパソコンの画面。
「おはよ。」
『…嘘、寝てた？』
「気持ち良さそうだったぞー。」
『ごめん！』
「いいよ、俺もうとうとしたしな。」
『重かった？』
「あぁ。」
『なんですと。』
「嘘だってば。」
寝起きの私の頭を撫でた大地くん。
時計は5時を指してて。
…めっちゃ寝ちゃった、気持ちよかった。
「そうだ。A、今晩、晩飯食ってくか？」
『いや、悪いよ、お母さんに。』
「ハンバーグなんだ。」
『…お邪魔してもいいですか。』
「喜んで。」
簡単に釣られてしまったよ、私。
好きなんだもん、ハンバーグ。
大地くんともっと一緒に居たい、が大前提で。
『あ！』
「ん？」
『大地くん！』
「何だ？」
『半年記念日！』
「あぁ、そうだけど。」
『これ、プレゼントっ。』
「え。」
忘れかけてたみんなから大地くんへのプレゼント。
鞄から出せばそこそこの量だったことに気付く。
大地くんもびっくりしてるし。
「これ…こんなに買ったのか？」
『ううん、バレー部のみんなからも。それは何かバレー部主将へ、ってらしいです。』
「悪い、ありがとな。」
『ううん、開けてみて。』
「あぁ、じゃあ…。」
大地くんはピンクの包装紙に巻かれた箱を開ける。
出てきたのは。
二つのマグカップ。
『…え。』
「これ、Aか？」
『違うけど…。』
「…ノヤと田中だな。」
『何で？』
「ほら。」
大地くんが笑って差し出すカードには。
あの二人からのメッセージ。
サプライズ大成功、って。おめでとうございます、なんて書いてあって。
「…どうやらあいつらに一杯食わされたな。」
『嘘、嘘、嘘！』
「落ち着けって。…これ日向達かな。」
『え、何で？え、嘘！』
「サプライズだそうだぞ、後輩から。」
大きい青い袋から出てきたのは、お揃いのタオル。
影山君と日向君の文字が並ぶカード。
次は月島先生と山口くんからのキーホルダー。
いつの間に混ぜたのか、縁下くんからのミサンガ。
「…侮れないな、これは。」
『…めっちゃ嬉しい。』
「じゃ、これがAか。」
そう言ってキーケースを振る大地くん。
頷いたら。
キスが落ちてきた。
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zgdj - 面白い作品をありがとうございます！ (3月2日 11時) (
レス) @page46 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - できればうらつくに残ってほしいけど、saiさんが決めたのであれば口出しはしないようにします。でも、他のツールで繋がりたいのでTwitterとかって教えてもらえませんか、、、？ (2023年1月20日 23時) (レス) @page46 id: 3df5dd07dc (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - 今日初めて作品に出会いました！神作品だと思いました。ハイキューの二次創作の作品を見つけて、いい！好き！って思ってその人の作った日を見ると、2015とかで止まっていて、すごい悲しくなっちゃうんですけど、今日まで生きてくれてありがとうございます！ (2023年1月20日 23時) (レス) @page46 id: 3df5dd07dc (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - ちゃむPOPさん» こちらこそ作品を愛してくださってありがとうございます。 (2023年1月11日 11時) (レス) id: 4a22273a47 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむPOP(プロフ) - 何年も帰ってきては読んでます。残してくれてありがとうございます。 (2022年10月18日 20時) (レス) id: 75c22fdb63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるぼー | 作成日時：2015年10月16日 23時
