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そのひゃくなな。 ページ24

いつもより可愛く。




いつもより念入りに。




身支度してから。





部活終わりの大地くんを校門で待つこと15分。









「…え、Aじゃないか!」


『お、来た来た!』


「まだ約束の時間じゃないだろ?」


『早く会いたくてね。もう部活終わり?』


「あぁ。」


「あ、Aじゃん!」


「あ、Aさん、今日、可愛いですね、何か。」


『やっほー。月島くん、何かって何よ。』


「そのままの意味です。」


「…じゃあ、A?」


『なぁに?』


「行こうか、俺の家。」









ぞろぞろ出てくるバレー部に別れを言って。





ぐいっと私の手を引っ張ると。





少しだけ香る汗の香り。









「…にしても悪かったな。体育館の中にでも来てくれたら良かったのに。」


『いや、いつ終わるか分かんなかったし。サプライズってことで。』


「そっか。」


『どうだった?練習。』


「あぁ、良かったぞ。息も合い始めたし、それぞれのレベルも上がってる。」









かっこいい横顔だ。





好きだなぁ、なんて見つめてたら。





気付いた大地くんが私の頬を両手で挟んで向こうに向ける。









「…あのなぁ、A…。」


『いや、かっこいいなぁって。』


「恥ずかしいからやめなさい。」


『…恥ずかしいんじゃん。』


「見なくていいから。」


『照れ屋。』


「まんぼう。」


『まんぼうじゃないし!』


「…その顔がまんぼうっぽいぞ。」









ふはは、って肩を震わす大地くん。






彼女をまんぼう呼ばわりってどうなのさ。





でもそんなこと言うの私にだけだから気に入ってるのも事実なんて。





教えませんけど。









「悪かったって。」


『あんまり意地悪言ったら大地くんのお母さんに愚痴るからね?』


「悪かったよ。…ほら、じゃ、どうぞ。」


『あ、うん。…お邪魔しまーす。』


「ただいまー。」


「おかえりー。あ、Aちゃん、いらっしゃい。」


『お邪魔します!』


「大地、お帰り。荷物、ちゃんと片付けて…ちょ、あんた汗臭いわね。」


「ほんとか!?」


「こんなんでAちゃんと居たらダメでしょうが。」


『いえ、私は大丈夫…』


「シャワー浴びてきなさいよ。」


「あ、あぁ。A、すまん、先に部屋行っててくれ。」


『あ、はーい。』









苦笑いで大地くんを見送って。





ようやく始まるごろごろデート。





まずは大地くんを待たなきゃね。

そのひゃくはち。→←そのひゃくろく。



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zgdj - 面白い作品をありがとうございます! (3月2日 11時) (レス) @page46 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - できればうらつくに残ってほしいけど、saiさんが決めたのであれば口出しはしないようにします。でも、他のツールで繋がりたいのでTwitterとかって教えてもらえませんか、、、? (2023年1月20日 23時) (レス) @page46 id: 3df5dd07dc (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - 今日初めて作品に出会いました!神作品だと思いました。ハイキューの二次創作の作品を見つけて、いい!好き!って思ってその人の作った日を見ると、2015とかで止まっていて、すごい悲しくなっちゃうんですけど、今日まで生きてくれてありがとうございます! (2023年1月20日 23時) (レス) @page46 id: 3df5dd07dc (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - ちゃむPOPさん» こちらこそ作品を愛してくださってありがとうございます。 (2023年1月11日 11時) (レス) id: 4a22273a47 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむPOP(プロフ) - 何年も帰ってきては読んでます。残してくれてありがとうございます。 (2022年10月18日 20時) (レス) id: 75c22fdb63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるぼー | 作成日時:2015年10月16日 23時

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