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マルコside
「マルコ〜、入るぞ！！」
「サッチか・・・何だよぃ」
俺は煩い奴が来たと一つ溜息を付きそう返事をした。
「凜ちゃん、来ただろ？洗い物取りに来たんだよ」
「無いよぃ・・・」
間髪入れずにそう答えるとサッチは考える表情をした。
「もしかしてまだ来てないの？お前の為に朝ご飯作って大分前に行ったと思ったけど」
「違ぇよぃ・・・俺が要らねえって断ったんだよぃ」
「・・・・はぁ？？？？何やってんのお前？」
サッチはそう言うと怒った表情で俺のシャツを両手で掴み上げる。
「離せよぃ。お前ぇには関係ねぇだろぃ！！」
「関係ねぇ訳ねえだろ？！凜ちゃんどんな気持ちで朝ご飯作ったと思ってるんだよ！！サンドイッチなら忙しいお前でも手軽に食べられるってお前の事を考えて作ってたんだぞ？」
しばらく風に当たり少し気持ちの落ち着いた私はトレーを手に来た道を戻った。
するとマルコの部屋の前に来た時、部屋の中からサッチだろうか・・・言い争う様な声が聞こえた。
何事かと思い思わず部屋の扉を開けるとサッチがマルコのシャツを掴み上げ言い争っている姿が目に入った。
「サッチ？！マルコ？？」
2人に近付きシャツを掴んでいるサッチの手に自身の手を添え離すように促す。
「っ・・・凜ちゃん・・・」
「マルコ・・・大丈夫？」
そう言ってマルコの方を見るが目も合わせようとしない姿にズシっと心が重たくなる。
「サッチも、喧嘩はダメだよ？・・・何があったか全部分かってる訳じゃないけど・・・私の事でしょ？」
私は部屋へ入る前に漏れ聞こえて来た内容から推察してそう言った。
「こんな事言うのもおかしい話だけど私が原因で2人の仲がおかしくなるのは嫌だな・・・」
「・・・・凜ちゃんには悪いけど、俺今のコイツは嫌いだ。人の気持ちを踏みにじる様な今のコイツとは話したくもねぇ。・・・行こうぜ」
そう言うとサッチは私の手首を掴みズンズンとその場を後にした。
「大馬鹿野郎だよぃ・・・・俺は・・・・」
一人になったその部屋でマルコのその呟きが虚しく部屋に響いた。
「サッチ、ごめんね。私のせいで」
「凜ちゃんのせいじゃないだろう。あいつ・・・自分の事となると驚く位不器用なんだよ・・・いつもは頼れる長男だけど」
「ふふ、そうなんだ」
私はそう言って少し笑った。
それを見てサッチも笑みを浮かべ話を続けた。
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紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年10月12日 23時
