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「・・・ううん、平気。気のせいみたい」
私は心配そうなマルコやサッチを安心させようと努めて笑顔で答えた。
「さっ、お腹空いたし早く帰ろ！！」
そうして私は視線を感じたほうをもう一度そっと見てその場を後にした。
何故だか嫌な胸騒ぎがして落ち着かなかった。
船に戻って食事を済ませた私は自室に戻り、最近の日課となった水色の手帳を取り出しそっとページを捲った。
新しいページに今日の出来事を書き起こしはじめて少し経った時だった。
コトン
と扉の方で小さな音が聞こえた。
「？誰かいるの？」
そっと扉に近付きそう声を掛けたが反応は無かった。
些か不安を感じたがそのまま知らないふりをする事も出来なかったのでそっと扉を開き外を見た。
「誰も居ない・・・」
気のせいかと思い扉を閉めようとしたその時足元に小さな小箱が置かれているのが目に入った。
「何？これ・・・」
そっとその箱を持ち上げ部屋の中に戻るとそっと蓋を開け中を見た。
「・・・・え・・・なに・・・これ・・・・」
「凜寝たかぃ？」
俺は夕方の凜の様子が気になってそっと彼女の部屋の扉を叩いた。
何度か扉を叩き声を掛けたが反応は無く寝てしまったのかと諦めて隣の自室に戻ろうとしたが何だか良くない胸騒ぎを感じた俺は悪いと思いながら彼女の部屋の扉を開いた。
「すまねぇ、凜・・・っ・・・」
部屋の中は無人だった。
胸騒ぎが加速するように俺は急いでまだ人が大勢いる食堂へと走った。
「凜！！居るかぃ？」
バンと勢いよく扉を開いた俺に全員の視線が集まった。
「どうしたんだよマルコ。凜ちゃんなら部屋に戻ったんじゃねぇのか？」
「居ねぇんだよぃ！！！」
切羽詰まった俺の様子にただ事ではないと感じたのかサッチも慌てて厨房を飛び出してきた。
「風呂は？そっちの方は探したのか？」
「いや・・・まだだが・・・何だか嫌な予感がするんだよぃ」
「とにかく船の中を探してみようぜ、マルコ・・・・」
「・・・・無駄だよぃ・・・気配が無ぇんだよぃ・・・」
「気配が無いって・・・」
「なら探しに行こうぜ！！ここでウダウダ言っててもしょうがねぇだろ、マルコ！！」
騒ぎを聞いて駆け付けたのかエースはそう言うと走ってその場を後にした。
「エース、待てよぃ！！！ちっ、いいかサッチお前ぇは決して1人になるんじゃないよぃ？」
「ん？俺？？何か分かんねぇけど分かったから早く行け」
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紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年10月12日 23時
