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「あーぁ・・・、なんだよそれ・・・」
私が静かに海を見ているとエースは立ち上がりそっと隣に並んだ。
「全っ然、納得出来ねぇ・・・、でも今はそれで良いのかもしれねぇ・・・」
「凜・・・俺はなんと言われようがお前の事好きだ！！でも、凜がマルコの事想ってるのもマルコが俺と同じ位凜の事好きなのも知ってる。今はまだまだだけど・・・いつかマルコよりぜってぇ良い男になって思い伝えるから返事は今じゃなくてその時くれよ」
そう言ってニコリと笑う彼はもういつものエースの笑顔だった。
「ちょ・・・エース・・・私の話聞いてた？」
私は突然の告白にしどろもどろになりながらもそう言葉を返した。
「聞いてたぜ？俺に幸せになって欲しいって言ってたろ？・・・俺が幸せかどうかは俺が決める！！・・・そうだろ？」
「そ・・・それは確かにそうだけど・・・・」
「なら今は今まで通りの関係で居てくれよ・・・頼む・・・」
急に真剣な・・・切ない表情でそう言われた私は小さく頷く事しか出来なかった。
「うしっ・・・じゃあ、そろそろあいつら煩せぇだろうし行くか？」
そう言うとエースは私の腰と膝の下に手を回し抱き上げた。
「え？え？？ちょっ・・・エース？」
「ちょっと揺れるぜ」
そう言うが早いがエースは見張り台から甲板へと飛び降りたのだった。
「うしっ！！！凜、大丈夫か？」
「だ・・・大丈夫な様に見える？？？？」
甲板に着地しそっと床に下された私はまだフラフラとする身体を何とか落ち着けようとしていた。
「随分派手にやってくれたようだねぃ？」
「おっ、マルコ！！やっぱ来たか。ちょうどいい、話しあんだ」
そう言うとエースはどこか挑発的な笑みを浮かべた。
「何だよぃ？」
「今はまだ無理かもしれねぇけど、いつか正々堂々胸を張って凜に俺の想いを伝える。だからマルコ、お前ぇもうかうかしてんじゃねぇよ？」
「へっ、上等じゃねぇか。せいぜい泣き面かかねぇ様にしとくんだよぃ？」
「ったく、あいつら・・・」
それを見ていたサッチや他の兄弟達の表情はどこか清々しい物だった。
「とりあえず、今凜は俺のもんだ、連れてくよぃ・・・まぁ、今後も誰にも渡すつもりはねぇけどねぃ」
そう言うとマルコは目を回している凜を抱え上げ不敵な笑みを浮かべるとその場を後にした。
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紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年10月12日 23時
