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ゆっくりと船から落下する浮遊感に私はそっと目を閉じる。
(このままここで終わるの？私まだ何も出来てないのに・・・そんなの絶対嫌だ！！)
そう強く心に思い浮かべた時落下する浮遊感とは違う浮遊感が私を包んだ。
「え？」
恐る恐る目を開いてみると自分の周囲に風が纏い身体が浮遊していた。
「何これ？」
痛みや苦痛は一切感じない、どちらかと言えば優しい風が自身を包み込みでいた。
「凜！！」
自身を包み込んでいる風を不思議に思い見ていると不意に間近でマルコの声がした。
「マルコ！」
不死鳥になったマルコはそのまま私の下へと潜り込み意図せず私はマルコに跨る姿になってしまった。
「え？え、ちょっと待って・・」
そう言った瞬間私を包んでいた風は綺麗に消え私は完全にマルコに身を任せる形になってしまった。
「待てねぃよぃ、しっかり捕まってるんだよぃ？」
そう言うとマルコはゆっくりと船上へと舞い戻った。
「凜ちゃん、平気か？」
船上へ戻るとサッチが私達に駆け寄り声を掛けた。
続いてイゾウやハルタと言った隊長格も次々に声を掛けて来てくれた。
「お嬢さんケガはないかい？」
「本当海に向かって投げだされた時は僕も寿命が縮んだよ」
「うん、心配かけてごめんね。マルコも重かったでしょ？」
私がそう言うとマルコは突然私をギュッと抱き締めた。
「わっ！！」
私が驚いてそう声を上げるとマルコはいつもの様子とは違う静かなトーンで私に言った。
「本当に俺も寿命が縮んだよぃ・・・お願いだからこんな心配はこれっきりにしてくれよぃ」
「マルコ・・・うん、ごめんね。ありがとう」
そう言って私もマルコをギュッと抱き締め返した。
「まただよ・・・おいマルコ、いい加減に凜ちゃん離せよ！！まだ皆居るし真昼間所か早朝だぜ？」
サッチにそう言われると渋々といった様子でマルコは私を解放した。
「それにしても僕初めから見てたけど、凜あの時何したの？突然身体が浮いたよね？」
「うん・・・・私もどうしてああなったか良く分からないんだけどね・・・このまま終わりじゃ嫌だって強く願ったらあぁなってたの・・・」
「そうか・・・もしかするとこの間のティーチの件とも関係があるのかもしれないね」
イゾウはそう言うと何かを考える様に手を口元に寄せた。
「マルコ！！サッチ！！凜が海に落ちたって・・・・」
その時、慌てた様子のエースがこちらへやってきた。
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紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年10月12日 23時
