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「いやぁ〜、やっとか！！マルコもやっと素直になったんだな」
サッチはそう言うと私にバチンとウィンクして見せた。
「あはは・・・そう・・なのかな？でも、私もやっと自分の気持ちに正直になれたしね」
「かぁ〜・・・マルコ凜ちゃん大事にしろよ？泣かせようもんならこのサッチ様が黙ってないぜ」
「はぁ・・・何とでも言えよぃ」
マルコがそう言って呆れた表情を見せるとサッチも負けじと舌をべぇっと出して反発した。
「まぁまぁ・・・それより今日は皆居ないの？」
「ん？あぁ、まぁ貴重な陸での時間をそれぞれ楽しんでじゃないか？・・・あー、そのちょっと言いにくいんだけど、エースには話すのか？」
サッチはそう言うと遠慮がちに私を見た。
「・・・うん、きちんと話さないといけないと思う」
私だってエースの好意に全く気付いていなかった訳ではない。
その気持ちを無碍にもしたくないしエースには自分の気持ちを直接きちんと伝えたいと思っていた。
「凜・・・俺も付き添うよぃ？」
「ううん、ありがとう。でも、大丈夫だよ」
「・・・もしもし〜お二人の世界の中申し訳ねぇけど俺が居るのも忘れないで」
そう言ったサッチを見て私達は顔を見合わせ笑った。
それから私は2人と別れエースを探したが島に居るのかその姿は船上には見当たらなかった。
居ないものは仕方無いと私は一人浴場へ足を運んだ。
「うーん！！」
広々とした浴槽内で存分に手足を伸ばしリラックスモードで居ると入り口から笑い声が聞こえた。
「きゃっ！！」
「あら、ごめんなさい。随分リラックスしてたみたいだから」
「マリーナさん・・・・」
私はその姿を見、恥ずかしさで口元まで湯に浸かった。
「久しぶりね。・・・元の姿に戻れたようで良かったわ。まぁ、私的には小さなあなたの方が可愛らしくて好きだったんだけどね・・・」
悪びれる様子もなくそう言う彼女に私は静かに肩を落とし「悪かったですね」と呟いた。
「それで、あなたこれからどうするの？船を降りるつもりはなさそうだけれど・・・」
私はそう言われ以前彼女に言われた事を思い出した。
「はい、私はこの船を降りるつもりはありません・・・確かに私はエースやマルコの様な特殊な力も無いし、マリーナさんの様な美貌もない『普通』の人間です」
そこで私は彼女の目を正面から見据えた。
「でも、それでも私には命を掛けてでも守りたい物が、人が居るんです」
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紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年10月12日 23時
