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「うーん、これかな？それともこっち？」
「そんな手帳何に使うんだよぃ？」
真剣な表情で手帳を選ぶ私を見つめながらマルコは不思議そうにそう呟いた。
「えっとね、日記を付けようと思って。そうしたら小さくなっても平気かなって・・・ほら、またいつあんな風になるか分かんないでしょ？」
「それはそうかもしれねぇが、小さい凜は字なんて書けなかったと思うよぃ」
「うん、だからねマルコにお願いがあるの・・・・」
私はそう言うと真っすぐにマルコを見つめ言葉を続けた。
「私がもしまた小さくなったら代わりにマルコがこれにその日の出来事とかを書いてくれないかな？」
私がそう言うとマルコは少し驚いた表情をしたが直ぐに笑顔になり頷いた。
「よぃ・・・責任重大だねぃ」
「マルコにしかお願いできない事だからね」
そうして私は悩んだ末に水色の手帳とペンを購入した。
それから暫くは色んな店舗を回ったりカフェで休憩したりと束の間の2人だけの時間を満喫した。
太陽が海に沈み掛けた頃私とマルコは景色を一望出来る高台の上に来た。
「わー・・・・綺麗」
「そうだねぃ・・・」
暫くお互い無言でその景色を眺めていたがマルコがその沈黙を破る様に口を開いた。
「凜、あの日話があるって言ったの覚えてるかぃ？」
「あの日・・・うん、覚えてるよ・・・私もね伝えたい事あったんだ」
そう言って私はマルコの方に身体ごと向き直った。
「ごめんなさい！！」
そう言って深く頭を下げた私にマルコは驚いた様子で声を上げた。
「辞めろよぃ！！謝るのは俺の方だ、凜を傷付けるのを分かっててあんな態度取って・・・大人気なかったよぃ」
「でも、そうなったのは元はと言えば私がマルコを避ける様な態度取ったからで・・・」
お互い引かないその主張に顔を見合わせ思わず笑ってしまった。
「ふふ、マルコそんな風に思ってくれてたんだね」
「よぃ・・・・自分でも情けねぇがエースに嫉妬してたんだよぃ・・・嫉妬してたとも気付かないふりしてねぇ」
「へ？嫉妬？？エースに？」
「自分でも笑っちまうがねぃ・・・エースと親し気にしてる凜見てたら・・・ね」
そう言って少し困った様に眉毛を下げて笑うマルコはいつもの強気なマルコとまるで正反対で私の胸がトクンと高鳴ったのを感じた。
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紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年10月12日 23時
