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「エーシュ・・・・・ありがとう！！」
ジッとそのネックレスを見つめていた凜は瞳に薄っすらと涙を浮かべ満面の笑みでそう告げた。
「・・・おぅ！！貸してみな、にーちゃんが着けてやる」
そう言うとエースは凜の首にそのネックレスを巻き付けた。
「えへへー似合う？」
凜は付けて貰ったそれをとても誇らしそうにイゾウやサッチに見せた。
「あぁ、よかったね凜。オヤジも喜ぶさ」
「かぁ〜っ、こりゃエースに先越されたなぁ・・・・凜ちゃん、後でオヤジにも見せてやんな！！」
「パパに？・・・うんっ！」
サッチがそう言うと彼女は嬉しそうにそう頷き他の隊員へと見せびらかす様に走っていった。
「あっ、マルコー！！見て見て、エーシュがくれたの」
「ん？どら見せてみろよぃ・・・・」
そう言ってマルコが凜の前へしゃがみ込むと彼女もネックレスを持ち上げマルコに良く見える様に差し出した。
「へぇ、よく出来てるねぃ。凜これはエースとお前・・・それに俺達を繋ぐ絆だよぃ。ぜってぇ離すんじゃねぇよぃ？」
そう言って少し真剣な表情をして見せたマルコに凜は息を一つ呑むとゆっくりと頷いた。
「エーシュとのきじゅな・・・うん！！やくしょくする」
そんな凜の様子に笑顔を浮かべたマルコは彼女の頭を撫でその場を後にした。
「お前も損な役回りだな・・・・」
そんな様子を少し離れて見ていたサッチはそう言ってマルコに声を掛けた。
「存外そうでもないよぃ、今回はエースに先越されちまったがな」
「そっか、それを聞いて安心したよ！！」
そして2人はお互いの顔を見、笑みを浮かべた。
夜————
凜はマルコの部屋を訪れ日課となっている絵本を読み聞かせて貰っていた。
「・・・・凜？寝たのかぃ？」
そう言ってマルコが絵本から反応の無くなった凜へと視線を移す。
そこにはスヤスヤと規則正しい寝息を立てている彼女の姿があった。
「仕方ないねぃ・・・・」
マルコは困った様に笑みを浮かべながら自身のベッドへと彼女を寝かせてやる。
いつもは絵本を読み終わると隣の彼女の部屋へと連れて行き寝たのを確認して離れていたが、一度こうなると朝まで起きないことを知っていたマルコは今日はここで寝かせる事を選んだ。
「今夜は満月かぃ・・・凜早く帰って来てくれよぃ・・・・」
マルコのその言葉は夜の闇に消えた。
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紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年10月12日 23時
