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俺のその呟きにオヤジは一つ頷いた。

「それだけ凜にはショックな話だったって事だろう・・・」

「あぁ・・・・」

「マルコ・・・そろそろあいつらも勘づいてるんじゃねぇのか?」

「・・・どうだろうねぇ。サッチやエースは心配なさそうだがイゾウ辺りは恐らくね・・・」

「どうする・・・?話すか?」

オヤジはそう言うと視線を俺へとゆっくり移した。

「いや、話すつもりはねぇよぃ。これは俺が片付ける問題だ・・・あんな事知るのは俺とオヤジだけで充分だろぃ?」

「グララララ・・・違いねぇ」



「マルコ隊長!!凜ちゃん、目を覚まして・・・・来てもらえます?あなたが居ないと分かり大泣きしてるんです」

オヤジとの話が一段落着いたその時ナースが困った様にそう声を掛けて来た。
俺はオヤジに声を掛けるとその場を後にし凜の元へと急いだ。




「凜!!」

「・・・うぅ・・ひっく・・マルコー・・・」

そこにはナースの言う通りベッドの下に潜り込んで一人泣きじゃくっている彼女の姿があった。

「起きてからずっとこの調子なんです。抱っこしようとしても触らせてくれなくて・・・」

「そうかぃ。悪かったねぃ。後は俺に任せて仕事に戻ってくれよぃ」

俺がそう言うとナースは頷きその場を後にした。
2人になったのを確認し俺はゆっくりと両膝を着いてベッドの下を覗き込んだ。


「凜、どうしたんだぃ?こっちに出て来いよぃ」

「・・・・でも・・・マルコびりびりしちゃう・・・」

凜はしゃくりあげながら途切れ途切れそう答えた。

「なるほど、そういう事かよぃ。ティーチの事気にしてたんだねぃ」

彼女はゆっくりと首を縦に振り頷いた。

「それなら心配ないよぃ。凜は無暗に人を傷付けたりしない・・・そうだろぃ?ティーチにしても驚きはしたろうが怪我もしてなかったよぃ。」

「で・・・でも・・・」

彼女の瞳が戸惑いの色を浮かべゆるりと揺れた。

「凜、敵に襲われた日の事を覚えてるかぃ?俺達は強かったろぃ?・・・だからあの位何てこと無ぇよぃ。・・・それに、これからその力をコントロール出来る様に俺達も手伝うよぃ」

「ほんと・・?」

ようやく涙が止まった彼女がゆっくりと俺の方を見た。

「あぁ・・・本当だよぃ。・・・おいで、俺の秘密を教えてやるよぃ」

そうして、ベッドの下からゆっくりと出て来た凜を前に俺は不死鳥へと姿を変えた。



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紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします! (2021年10月13日 22時) (レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗良咲 | 作成日時:2021年10月12日 23時

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