22 ページ22
「マルコー！！！」
自身を呼ぶ声の方に凜は大きく手を振りながら走り寄る。
「凜！！」
そこにはあちこちを探し回ったのか彼にしては珍しく薄っすらと額に汗を浮かべたマルコの姿があった。
「ひゃう！！」
凜が駆け寄った瞬間マルコは彼女を抱え上げギュッと抱き締めた。
「全く・・・・お転婆がすぎるよぃ・・・」
「・・・ごめんね？」
心配そうに俺を見てコテンと首を傾げる凜にそれ以上何も言えず俺はエースとサッチが待つ場所へと向かった。
「凜！！」
「さっちゃん、エーシュ！！」
ベンチのすぐ傍で心配そうにキョロキョロと辺りを見回す2人にマルコの腕の中から凜は声を上げた。
「よっかたぁ〜、まぁーた寿命が縮んだぜ」
「・・・まぁ、でも今日は俺達も悪かったしな」
ニシシと笑うエースにサッチは「お前がだろ！！」と声を荒げ訴えた。
「ほら、凜ちゃん！！オレンジジュースだ。」
サッチがそう言ってジュースを手渡すと彼女は嬉しそうに両手でそれを受け取りストローに口をつけた。
「しかし、どこに行ってたんだぃ？」
俺がベンチに腰を下しながらそう聞くと凜はあっちと来た方を指さしながら言う。
「猫ちゃんが居てね・・・着いてったの。そしたらお花が沢山あって・・・・ぱぁ〜って」
「なんだそれ？」
エースが首を傾げながらそう聞くも凜は繰り返し同じ話をするだけだった。
「まぁ、凜ちゃんが無事ならそれが何よりだ。しかし良く迷わずに戻って来れたな。・・・大丈夫か？怖い思いしなかったか？」
そう言いながらサッチは俺の膝の上に座る主人公の手足に怪我が無いかを見て回る。
「うん！！ヒナおねいしゃんがね、一緒に来てくれたの！！」
「ヒナお姉さん？その子って美人なの？」
「うん、とぉーっても綺麗でね、せいぎなんだよ！！」
「正義？！・・・おい、マルコまさかそれって」
それを聞いてエースが慌てた様に声を掛けてきた。
「凜、そいつがどんな見た目だったか説明出来るかい？」
「うんとね、ピンクの長い髪の毛でナーシュさんみたいな体！！」
そう言った凜に3人は深いため息と共に頭を抱えた。
「まさか、海軍とはねぃ・・・」
「マジかよ・・・」
「まぁ、俺達の姿見られなかったのが不幸中の幸いだな・・・」
「ログが貯まるまでは大人しくしといてくれよぃ」
俺は特にエースにそう言い聞かす様に言った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 163人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年10月12日 23時
