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隊員から状況を聞いた俺は隊長格を集めるよう指示を出し寝ている凜をオヤジの元へと運んだ。
「オヤジ、敵襲だ。凜を頼んだよぃ」
「グララララ・・・まぁだそんな命知らずが居たとはなぁ。」
「よぃ。この船を狙ったことを後悔させてやるよぃ」
そう言ってオヤジに凜を託し甲板へと急いだ。
敵は数こそ多い者のまだ名前も聞いたことが無い海賊であった。
船に乗り込もうとする敵を能力で蹴散らし次々と倒していく。
「マルコ、こいつら何かおかしくないか？」
「・・・・あぁ、何が目的だ」
数は多いがこれだけの戦力差・・・普通であれば諦めて帰るはず。
しかし、こいつらは逃げ帰る所か何かを探している様な素振りを見せていた。
「何が狙いだよぃ・・・？」
「マルコ！！にぃに！！」
その時だった。オヤジの所に居たはずの凜が甲板の上から身を乗り出しこちらを見ていた。
「っ、凜？？何してるんだぃ！！オヤジの所に戻るんだよぃ」
俺がそう言って少し目を離した隙に敵の1人が凜目掛け飛び出した。
「ちっ・・・」
そいつは一際大きくジャンプすると凜目掛け剣を振りかざす。彼女は恐怖で身が竦んだのかその場から動けずに居た。
「ひ・・・・」
「凜！！！！」
「火拳！！」
剣が凜に振り下ろされるその寸前エースが2人の間に飛び込み相手を弾き飛ばす。
「エースかよぃ！」
「おう！！凜無事か？」
「うん・・・・」
「・・・・危ねぇだろ？！どうしてオヤジの所に居なかった！！！」
エースにしては珍しく凄い剣幕で凜をそう叱る。
彼女は目に一杯涙を溜め両手をギュッと握りしめ俯いていた。
「エース、説教は後だ。手伝え！！」
サッチがそう言うとエースは一つ頷き敵船へと乗り移った。
空がうっすらと白み始めた頃ようやく敵船を蹴散らした。
被害状況や敵の情報を纏めた俺は事態を報告すべく全員が集まっているオヤジの部屋へと向かった。
「・・・・・と状況はこんな感じで大した事はなかったよぃ」
そこまで言うとそれまでオヤジのすぐ傍でジッと黙っていた凜が口を開いた。
「・・・ごめんなしゃい・・」
彼女は目に涙を一杯溜め今にも泣きだしそうな表情で必死にそう呟く。
「凜謝るこたぁねェ。元はと言えば少し目を離しちまった俺が悪ぃんだ」
オヤジが凜の頭をそっと撫でてやると彼女は首を左右に振りながら言った。
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紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年10月12日 23時
