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「おひげー！！！」
両手を差し出されたオヤジはゆっくりと凜を抱え上げた。
凜はオヤジの半月型に蓄えられた髭を両手で不思議そうに触っていた。
「お・・・おぃ、凜それは辞めろよぃ」
「凜？！」
それを見ていた俺とエースは冷や冷やしながら凜に声を掛ける。
この長年の間オヤジの髭に堂々と触れたのは凜位だろう。
「グララララ、マルコ気にするな。好きにさせりゃあ良い」
オヤジは上機嫌でそう言うとそのまま凜をあやしながらエースの話を聞いていた。
「このグランドラインだ、何があっても不思議じゃねぇ。大体、ガキが1人増えた位でなんの問題もないだろ」
そう言ってグラグラと笑うオヤジに俺は心底ホッとした。
最悪、凜の為船を下す事を言い渡される可能性もあったからだ。
「あぁ、そうだねぃ」
それから、改めて事の経緯を隊長格へ話すため甲板へと集まった。
宴の時に顔を合わせて居たからか凜は物怖じすることなく隊長達にちょっかいを掛けていた。
「このお嬢さん、本当に凜かい？えらくお転婆だ」
イゾウが辺りを走り回ったり他の隊長に抱き着いたりしている凜を見ながらそう言うとビスタやジョズ、ハルタもそれに頷いた。
俺はその様子を見ながら苦笑いをして凜を呼ぶ。
「ほら、凜改めて全員にご挨拶しろよぃ」
「はーい、凜でしゅ。3しゃいだよ」
そう言ってニコリと笑う彼女に隊長達は笑みを返し答えた。
「いつ戻るかは分かんねぇが、しばらくはコイツの事気にかけてやってくれよぃ。前にも増して危なっかしいしねぃ」
「まぁ、この船を狙うぶっ飛んだ奴もそうそう居ないだろうがオメェら気は抜くなよ」
サッチがそう言うとそこに居る全員が大きく頷いた。
「エース隊長、ちょっといいか？」
話が一段落付いたその時不意にエースを呼ぶ声が聞こえた。
それまで元気一杯はしゃいでいた凜がピタリと動きを止め恐る恐る声の方を見た。
「ん？ティーチか？どうした？」
そう言ってエースがティーチの方へ行こうとすると凜がエースの足にギュッとしがみつき動きを止めた。
「っと・・・凜どうした？危ねぇだろ？」
しゃがみ込みそう言って笑いながら凜を抱え上げるとエースは俺へ凜を預けた。
俺に抱き上げられた凜は不安そうにティーチの元へと行くエースを見ていた。
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紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年10月12日 23時
