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「わぁ・・・ここにあるって事はこれはマルコが私の世界にくるきっかけになった物かな？」
そう言ってそっと鉢植えを近付けてみる。
少し枯れかけてはいたがよく見ると茎の先に新しい蕾が付いていた。
「お水足りないんだね。・・・えっと」
私は近くの水場から小さな桶に水を入れ鉢に入れてやった。
「陽の光は地下だから無いけど・・・そうだ！！私の部屋に置けば・・・」
そう思いその鉢植えを持ち上げ蕾が私に触れた時だった。
自身の身体にピリピリと電気が流れたと思ったら次の瞬間スルスルと縮んでいくのを感じた。
「へ？？？？？？」
カシャン！！！
「ん？なんだ？？」
隊の訓練も終わり腹が減った俺は貯蔵庫に食材を失敬しにきていた。
ここには保存の効く野菜などの他にも、主にナースが食べるためのお菓子などが置いてあったのだ。
何かが割れる音が聞こえ用心しながら扉を開けるとそこには小さな子供が居た。
「・・・・・なんだお前、どっから来た？」
「・・・エーシュ？？？」
「っ、凜？！」
それから俺は小さくなった凜を抱え慌ててマルコの部屋へと走ったが姿を見つける事が出来ずそのまま食堂へ向かった。
「サッチ！！！大変だ！！」
バンっと扉を開けると探していたマルコもそこに居り2人の前へ見せる様に凜の両脇を抱え差し出した。
「どうしたよぃ・・・って、凜？凜なのかよぃ！！！」
小さくコクリと頷くその姿を見て俺はそっとエースの手から凜を受けとる。
「え？？は？？？どうゆうことだよ！！説明しろよ、エース」
サッチはと言うと混乱しきっており凜とエースの顔を交互に見遣っていた。
「説明っていってもよ・・・俺が貯蔵庫に行ったらもうこの姿になってたんだぜ？」
俺の方が聞きたいと言うようにエースは大人しくマルコに抱っこされている凜を見た。
「2人共少し落ち着けよぃ。凜が怯えてるじゃねぇか・・・」
サッチが、声を落としてそう言うマルコの方を見ると不安そうな表情をして小さな手でマルコのシャツをギュッと握っている凜の姿が目に入った。
「っ、悪い。凜ちゃん喉乾いてないか？ジュース飲むだろ？」
「・・・じゅーしゅ？？うん、飲む！！」
そう言ってパッと花が咲いた様に笑う凜にその場の全員が目を奪われたのだった。
.
※次のお話からはしばらくマルコ目線で進みます。
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紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年10月12日 23時
