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「うしっ！！ありがとな、凜」
そう言って抱きしめていた彼女をを開放する。
「うん、もう平気？」
「あぁ、凜もなんかあったらいつでもこのエースお兄ちゃんに言うんだぞ！！」
ニカっと変わらぬ様子でお日様の様に笑うエースに私も笑顔で答えた。
「うん、ありがとうお兄ちゃん！！」
少し酔いが回ったのかフワフワする気持ちでそう答える。
実際の所は私の方が年上なのだがこの際細かいことは良しとしよう。
「おいおい、マジかよ〜。凜ちゃん、俺も俺も！！サッチお兄ちゃん♡って言って」
そう言って私達の背後から声を掛けてきたのはサッチだった。
「サッチ・・・・何してんだ？」
「何っておめえらが中々戻らないから何かあったのかと思って探しに来たんだろ？」
探しに来たという事はどこから見られていたのだろうと私は良く回らない頭で考える。
「サッチお兄ちゃん、今来たの？」
私はここぞとばかりの上目遣いでサッチにそう尋ねる。
「凜ちゃん、何それ、可愛すぎ！！今見つけたばっかりだよー。みんな心配してるから戻ろうねぇー」
そう言って小さい子にする様においでおいでと手招きした。
私は笑いながらエースに声を掛けみんなの所へ戻った。
「凜、大丈夫かよぃ？」
みんなの元へと戻るとマルコが心配した様に声を掛けてきてくれた。
「うん、大丈夫だよ。ちょっと酔っちゃったみたいで風に当たって星を見てたの」
大丈夫、私は平常心でいける。
自身にそう言い聞かせる様にしてマルコと接する。
「あんまり無理するんじゃないよぃ。昨日の今日だ体に無理がきても不思議じゃないよぃ」
そう言って心配そうに私を見つめるマルコの表情に私は胸が苦しくなるのを感じた。
そんな目で見ないで・・・期待してしまいそうになるから・・・・
私のそんな気持ちを知る由もないマルコはそっと私の頭を撫でた。
「分かった、そうだね。・・・・じゃあ、私はここで一旦失礼しようかな？」
それを遮るような形になってしまったが私はそう言って立ち上がると、オヤジ様に挨拶をしてその場を後にした。
何か言いたそうなマルコに気付かないふりをして・・・・
部屋に戻りベッドにダイブする。
本当に今日は色んな事があった。
それでも思い出すのはマルコのあの言葉で・・・・
知らず知らずのうちに涙が頬を伝った。
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紗良咲(プロフ) - 星猫さん» 初めましてコメントありがとうございます。そう言って頂けると本当に嬉しいです!!高評価もありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします！ (2021年10月13日 22時) (
レス) id: 1086401827 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして！とっても素敵ですね！高評価しました！ (2021年10月13日 21時) (レス) @page3 id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年10月12日 23時
