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もしもーし。76 ページ1

あれから日が経ち、無事退院。大部分の記憶は元に戻っていた。



学校のことや家族、友達のこと。



でも、つい最近までの記憶は全く抜けているまま。



ここ数ヶ月分くらいの記憶は抜けていると思う。





「夕、部活行こー!!」



「おう!!もうすっかり元気だなA!!」



「そりゃ私だもーん」



部活に帰ってきたときは、みんなのことは思い出していたから



記憶喪失のことは言っていない。



事故に遭ってたみたいで、そのことは言っておいたけど。




「ちわーっす!!」



体育館のドアを開けて大地さんのもとに飛びついた。



「大地さーん!!」


「こら、A。元気なのはいいがなぁ…」



「えへへー(笑)あ、スガさん!!」



スガさんに抱きつく。



「わ、A!!元気だなー」



「もちろんですよー!!」



スガさんは少し困った顔をして、続けた。









「俺は構わないけど、彼氏くんヤキモチ妬くぞー?」



……彼氏、スガさんは知ってるんだ。





結局、私わかんなかったんだよね。



英のことも。



徹のことも。



ラインとか、わかりそうなことを調べても



仲良かったんだろうなー、ぐらいしかわかんなかった。




「……あははーそうですね!!」



でも、聞くのがなんか怖くて、誤魔化すしかなかった。



そんな時。



プルルル




私のスマホに一本の着信が。

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作者名:のんびりななせさんは生きてます。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年1月15日 20時

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