国見ちゃんと、間違い電話

もしもーし。8 ページ9

「えっとね、うん…その、ね?」



私が言葉を濁していると



「まぁいーわ。ちょっと代わってくれねぇか?」



まさかの代わっちゃう感じね!?



「え、あ、うん。あ、スピーカーしてね」



「おう」



一は私のスマホで国見さんと話し出した。



「おーい国見?」



『やっぱり岩泉さんですよね』



「おう。Aと知り合いなのか?」



『Aさんっていうんですね、何年ですか』



「高2だが、お前知らねーのか?」



一さん、個人情報しゃべりすぎです。



つか国見さんとどーゆー関係だよ。



『知りませんよ』



当たり前だろ。



「お前らどういう関係だ?」




国見さんなんて言うかな。



間違い電話の相手、とか?






『Aさんは未来の妻です』




「「は?」」




私と一の声が重なった。



国見さん、お前何言ってんの。

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