国見ちゃんと、間違い電話

もしもーし。6 ページ7

「ちょっと聞いて夕!!」



はい、もちろんお決まりの、夕に愚痴る。



「今日はどーしたんだ?」



「今日もかかってきたの!!国見さんから!!」



「国見?」



つい、口走ったけど



国見さんって言っても通じないんだよね。




「ほら、例の間違い電話さん。3回目だよ!?」



「ぜってーわざとだろ!?」



「それがさー面白人でさー。すっごく真顔で謝ってくるの」




私は思い出してまた一人で笑ってしまった。




「…そいつと、会ったのか!?」



「え、会ってないよ」



「でも今真顔って」



「あー雰囲気よー声のトーン一つも変わんないの。あといつも眠そうな声してる」



国見さんの声を思い出す。



私と同じくらいの年で、眠たそうなめんどくさそうな喋り方で



何を言うも声のトーンが変わらない!




「そんなに間違い電話の相手と喋ってんのか!?」



…言われてみればそんな気もする。



間違い電話だったら無言で切るか



「すみません間違えました」



で終わると思うのに。



なんか私、かなり国見さんと喋ってますよ!?

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