国見ちゃんと、間違い電話

もしもーし。18 ページ20

「きっよこさーん」



「あ、Aちゃん!!いつも来てくれてありがとう」



潔子さんは髪の毛を耳にかけた。



その仕草にぐっとくる!!ほんとに!!



「潔子さんのためにならいつだって参ります!!」



「Aちゃんったら…」



「あ、潔子さん、練習試合って明日ですか?」



練習試合で英の姿を初めて見るつもりだったんだけどもう見ちゃったな。



まぁ、見に行くか。



「そうだよ。来てくれるの?」



あ、なんかこれ嬉しい。



来てくれるのって当然のように言われるの嬉しい。



「はい!!絶対行きます!!応援します!!」



「ありがとう!Aちゃんがきてくれて助かるよ、本当に」



潔子さんが微笑んだ。



ほんとに昇天するよ。



そんな話をしてたとき。



ﾌﾟﾙﾙﾙ



私の携帯に着信。



※夢主ちゃんは授業が終わればスマホの音を上げます



「あ、すみません。出ますね!!」



私は少し離れたところに行き、電話番号を確認。




……この電話番号は、うん。




「もしもーし」



『間違えましたーすみませーん』



「わざとらしいにも程があるだろ」



電話相手は、もちろん英。





『これ間違い電話だから』




これは、間違い電話だそうです。

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