国見ちゃんと、間違い電話

もしもーし。13 ページ14

「ほんとに国見さんだよね」



「そうですけど」



想像と違うわ、うん。



「国見さんって高1だよね」



「そうですけど」



よし、タメOKだな。



「つか及川さん!!なぜに国見さん?」



「え、だって岩ちゃんが、Aちゃんは国見ちゃんの彼女だって言うから」


一はまだ勘違いしてたの!!



「付き合ってないっつってんじゃん!!」



「え、Aさん何言ってるんですか」



いやあんたこそ何言ってんの?



「Aちゃん照れ屋だねー」



「一、こいつらうざい」



「だろ?」



「じゃあ連れてくんなし!!…私ご飯作ってくる」



そういえば、作ってる途中だった←



「俺も手伝います」



国見さんが言う。



なんか、すっごく不安なんだけど?



「うーん、まぁいいや、ありがと。国見さん、夜ご飯何がいいと思う?」



一だけだったら揚げ出し豆腐だけでいいんだけどね…



「英でいいです。というか、英にしてください」



何この子……そこかよ!!



てかくっついてきたんだけど。



やだやだ。



「わかったから離れて!?」



「…ちぇ」



ちぇ、って可愛いなおい!



「夜ご飯はAさんで」



「拒否」



「じゃあ塩キャラメルで」



「却下」



塩キャラメルってなぜに!?



って思っていたら



「Aちゃーん。国見ちゃん勝手に塩キャラメル入れちゃうから気をつけてねー」



と、叫ぶ及川さん。



国見さん……英、恐ろし。

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