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2人が部屋を去ったあと私は改めて部屋の中を見回した。
改めて『元の世界』から『ワンピースの世界』に来たのだと実感した。
ふと右手に目をやるとそこには青く輝くカイヤナイトのブレスレットがあった。
「私の進むべき道・・・・」
自分にはマルコ達の様に戦える体力や技術もない。
悪魔の実の能力者の様に不思議な力もない。
何てことない『普通』の人間だ。
「でも・・・・それでも・・・」
私はマルコを・・・この白ひげ海賊団を守りたい。
その思いだけはきっとここに居る家族にも引けを取らない自身があった。
何をどうすれば良いのかなんて今はまだ分からないけど私は私に出来る最大限をやろうと心に誓った。
「おーい、凜ちゃん。俺だけど入っていい？」
そんな事を考えていると扉の外からサッチさんの声が聞こえた。
「サッチさん！！はい、今開けますね」
そう言って私が扉を開くとサッチさんがトレーを両手に持ち入って来た。
その瞬間部屋中にとてもいい匂いが広がった。
「わぁ・・・良い匂い・・・」
その匂いを嗅いで改めて自分が空腹であることに気付いた。
「お待たせ。消化に良いように野菜のコンソメスープを用意したんだぜ！！さ、座って座って」
そう言ってベッドサイドにあるテーブルにトレーを置くと椅子を引いて私をそちらに座るよう促してくれた。
「はい。ありがとうございます。頂きます！」
それから席に着くと私は両手を合わせ頂きますと言いスープを口に運んだ。
一口口に含んだ瞬間柔らかな味が口いっぱいに広がり身体に染み込んでいくのを感じた。
「・・・わぁ、凄く美味しいです」
「だろー、俺特製凜ちゃんスペシャルスープだからな！！」
「ふふ・・・本当にありがとうございます。でも、皆さん毎日こんなに美味しいご馳走食べらるの羨ましいです」
「なんて嬉しいことを・・・あいつらに聞かせてやりたいぜ・・・俺決めた！！これから毎日凜ちゃんスペシャルメニューを用意する！！」
サッチさんはそう言うと大げさに泣くような素振りを見せた。
「ふふ・・・サッチさんはやっぱり楽しい方ですね。・・・でも私本当に良いんでしょうか？」
「俺もオヤジもあいつらも凜ちゃんなら喜んで歓迎する。後は凜ちゃん次第じゃないか？」
「サッチさん・・・・ありがとうございます」
そう言うと彼はまるで満開のヒマワリが咲いた様な笑顔で言った。
「おぅ！！」
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紗良咲(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます。返信遅くなってすみません。とても励みになります！！これからもよろしくお願いします。 (2021年10月8日 23時) (
レス) id: 90730fcb24 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - この作品好きです!更新これからも頑張ってください!楽しみに待ってます! (2021年10月4日 20時) (レス) id: f024874d73 (このIDを非表示/違反報告)
紗良咲(プロフ) - ミィさん» ミィさん わぁぁぁ、本当にそう言って頂けて嬉しいです。頑張りますのでよろしくお願いします。 (2021年5月23日 22時) (レス) id: 90730fcb24 (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみに待っています！頑張って下さい！ (2021年5月20日 0時) (レス) id: 9ab59aac0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗良咲 | 作成日時：2021年5月8日 16時
