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「凜ちゃん・・・・・・マジで良い子!!俺気に入っちゃった!」

そう言って勢いよく私に抱き着こうとした所でマルコに思いっきり襟首を掴まれそれは未遂に終わった。

「やめろよぃ。凜には誰にも触れさせないよぃ!!」

「おいおい、それは無いだろう!!第一2人はどんな関係なんだよ?」

「そ・・・それは・・・よぃ」

「ほれ見ろ、言えないだろう?そんなお前にこんな事言う権利なんてねぇよ!」

「っ・・・とにかく、凜は俺の恩人なんだよい。そんな恩人にお前みたいな汚れた手で触らせられるかよぃ!!」

「汚れただと?おいマルコ、もう1回その言葉言ってみろ、ただじゃおかねぇ」

そんな2人のやり取りを聞いていると何だかおかしくて私は肩を揺らし笑った。

「ん??凜ちゃん?何が面白かったの?」

そんな私の様子に気付いたサッチさんは不思議そうに私に問いかけた。

「ふふ、ごめんなさい。ただ、2人とも本当に仲が良いんだなって・・・」

私がそう言うと2人はお互いを見つめ声を揃え言った。

「「そんな事あるか(よぃ)!!」」

「ほら、息もピッタリ」

私がそう言って声をあげて笑うと2人もつられた様に笑いだした。



「あー、久しぶりにこんなに笑ったわ・・・。それよりマルコ、オヤジに島の様子含めて報告しなくていいのか?」

「そうだねぃ。ちょっと行ってくるよぃ。凜、悪ぃが少しの間待っててくれるかぃ?サッチ、何か腹に入れるもん作れるかぃ?」

「任せろ!!凜ちゃんの為に腕によりをかけてとびっきりのご馳走作るぜ」

サッチさんはそう言うと私にバチンとウィンクをしその場を去った。
その様子を溜息を付き見送ったマルコは改めて私の方を見るとそっと抱きしめ言った。

「・・・改めて怖い思いさせちまって悪かったよぃ。でもこの島で凜に会えて本当に良かったと思ってる。・・・・突然で戸惑うかもしれないがこれから先俺に着いてきてくれないかぃ?」

そう言うと身体を離し真剣な表情で私を見る。
私は頷きかけハッとした。

「・・・・でも、プリシラさん・・・それに親父様もこんな非力な私の事なんて言うか・・・」

「オヤジの事は俺に任せとけよぃ。・・・プリシラの件はこのままって訳にもいかねぇ・・・この後俺も着いていくから凜の気持ちをしっかり伝えると良いよぃ」

そう言って優しく私の頭を一撫でするとマルコはその場を後にした。




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紗良咲(プロフ) - 猫さん» ありがとうございます。返信遅くなってすみません。とても励みになります!!これからもよろしくお願いします。 (2021年10月8日 23時) (レス) id: 90730fcb24 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - この作品好きです!更新これからも頑張ってください!楽しみに待ってます! (2021年10月4日 20時) (レス) id: f024874d73 (このIDを非表示/違反報告)
紗良咲(プロフ) - ミィさん» ミィさん わぁぁぁ、本当にそう言って頂けて嬉しいです。頑張りますのでよろしくお願いします。 (2021年5月23日 22時) (レス) id: 90730fcb24 (このIDを非表示/違反報告)
ミィ(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみに待っています!頑張って下さい! (2021年5月20日 0時) (レス) id: 9ab59aac0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗良咲 | 作成日時:2021年5月8日 16時

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