ガラスの人形（緑）

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大倉の部屋の秘密が気になりながらも
あっという間に数日が経ち
季節はどんどん夏へと近づいていた。








サークル終わりの夜。
友達と酒でも飲みたいなぁと思って、久しぶりに大倉の家を訪ねることにした。



一人暮らししてる僕の友達いうたら、大倉くらいしかおらへんから迷いなく大倉の家へと向かう。









インターホンを鳴らすために
ビニール袋を右手から左手へ持ち替えると
コンビニで買った酒の缶が袋の中で音を立てた。






________ピンポーン









丸「・・留守？」







え、留守なん？ビニール袋をギュッと握り締める。一人酒はなんか寂しいやん。









大倉、インターホンに気付かないで寝てたりして。



ドアノブを回すと、ガチャッという乾いた音を響かせ、ドアが開いた。・・・鍵閉め忘れてる。







丸「大倉ー？」







家の中は真っ暗でシーンと静か。
物音一つしない空間は、大倉が留守なことを証明しているようだった。



















__________ガタッ







丸「・・・え、大倉おるの？」





闇の中で物音が響く。
何かが、部屋の中におる。

例えば、あの時の女の子とか。

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