ガラスの人形（緑）

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「大倉って彼女おらんの？」







その言葉がきっかけだった。大学の講義の空き時間。アパートで一人暮らしをしてる彼の家へお邪魔する。







安「モテモテやのに何で彼女作らへんのー？」

大「なんか、面倒い笑」

丸「うわ、章ちゃんどう思う？この発言」

安「処罰の対象やな」







大倉に飛びかかり、３人でワチャワチャする。アイツの薄い脇毛１本抜いてやったわ。







丸「ミカちゃんとか可愛ない？」

大「んー」

安「ユカちゃんは？」

大「なんかなぁ」







僕らは同じ大学で同じ学部の友人。大学生といえば、恋人の１人や２人くらい作りたいなぁって思うはずやのに、大倉からはそんな欲求を全く感じられない。







丸「大倉って変な奴」

大「丸に言われたないわ笑」







ニコニコと爽やかに笑うその表情を、僕たち女に飢えている男子学生は妬ましく見つめる。



女に興味ないなら、なんで神様は大倉をあんな男前にすんねん。僕を男前にしてぇや。







安「大倉忠義、ボクラノテキ」

丸「ショバツ実行」

大「え、ちょ」







大倉の薄い脇毛、２本抜いてやった。
当然の報いや。

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