ガラスの人形（緑）

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僕は物心ついた頃から自分のことが嫌いやった。


他人が怖くて
でも人と一緒にいたくて。

こんな自分やけど人から受け入れてもらいたかった。


その唯一の方法が、“道化”になることだと成長していく中で気づきました。

本当の僕は陰湿で人が寄り付かないような
そんな性格をしてはります。





丸｢渋谷さん、大丈夫な気ぃするけどなあ｣

大｢なんで？｣

丸｢あの目は悪い人のとちゃうで｣





何となくやけど、自分とは正反対のものを感じた

渋谷さんは
真っ直ぐで意思の強い、ブレない強さがある。



それに比べると僕は

汚くて

黒くて

ドロドロしていて＿＿＿





丸｢でも、今晩はお言葉に甘えて泊まります♡｣

大｢語尾にハートマーク付けんといて笑｣





笑いながら｢わけわからん｣｢きしょい｣といった言葉を連呼する大倉

｢泊まっていき？｣という大倉の言葉に従ったのは、あの女の子のことが気になったから





ビールをグビグビ飲んで
おつまみを食べているうちに





丸｢大倉〜♡｣

大｢近い近い笑｣

丸｢ちゅーしよ♡｣

大｢嫌や笑｣





酔っ払いが2人、できあがっていた。




丸｢大倉って彼女おるやろぉ？｣

大｢おらんよ｣

丸｢嘘やぁ！｣

大｢ちょ、酔すぎや笑｣




視界がぐるぐる

頭はふわふわ




丸｢やって、見たし！｣

大｢何を？｣

丸｢大倉の家におる可愛い女の子｣





揺れる視界に映ったのは
綺麗に困ったように微笑む大倉で

ドアを叩く音が相変わらず響いていた。




大｢・・・｣




あの女の子は、今もあの部屋におるのかな？

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