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大「なに、読んでるん?」





背後から聞こえてきた声に
思わずビクリと反応してしまった。

反射的に手帳をポケットの中に突っ込んだ。

大倉はこの手帳のことを知らないのだろうか。

ふと、疑問に思った。





丸「大倉、いつのまに・・」





振り向いた先にいた大倉は、
皿の上にツマミをのせて立っている。





大「なぁ」





呟くように言った。
その目は僕を見ているようで、見ていない。




大「丸って」

丸「・・・」

大「何か知ってること、ある?」





あぁ、大倉はきっと気付いてる。
あの子のことも、この手帳のことも。





丸「知ってるもなにも僕は・・・、ッ」





立ち上がったままの大倉と
目線を合わせるために立ち上がったら
膝をテーブルに思いっきりぶつけてしまった。


ガタッと大きな鈍い音を立てて机が壁にぶつかる。





大「ちょ、丸。何してんねん」

丸「大倉ぁ、膝めっちゃ痛い泣」

大「あーもう、冷やすもん持ってくるからちょっと待っとって」




半泣きになりながら、眉毛を八の字にする。





丸「・・・」




もうそろそろ、ええかな?

実は膝をテーブルにぶつけたの、わざと。
この会話を一旦終わらせるために計算してしたこと。


じんじんする痛みはホンマやけど。

僕って案外、性格悪いんです。








.









ピンポーン



丸「・・・?」



唐突に鳴り響いたインターフォン。

スマホで時間を確認すると、21:30やった。

こんな夜遅くに誰が訪ねてくるんやろ。



そんな疑問を抱きながら大倉を呼ぼうとすると、
玄関のドアを拳で何回も叩き付ける
耳障りな音が響いた。

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なっち(プロフ) - まるさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございます´`*そう言っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2021年3月7日 23時) (レス) id: 8e3efa0f37 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 完結おめでとうございます!なっちさんの世界観にハマってしまいました(^^)これからも頑張ってください! (2021年3月7日 17時) (レス) id: f186c42411 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - エムムさん» お返事遅くなってしまい、申し訳ございません(><)ゆっくりですが、コツコツと更新していきます!コメントありがとうございます´`* (2018年2月7日 19時) (レス) id: ca6adbf52b (このIDを非表示/違反報告)
エムム(プロフ) - 更新楽しみにしてます^^ (2017年11月29日 5時) (レス) id: d0682dc8ac (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - o0_chuさん» ありがとうございます!どんでん返しのある作品にしたいと考えておりますので、是非最後までお付き合いいただけたら嬉しいです( *˙˙*) (2017年3月22日 14時) (レス) id: b1a9362e1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なっち | 作成日時:2017年3月10日 15時

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