検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:84,285 hit

▽11 ページ11






大「丸」







横から聞こえてきた声に、
ぞぞっと背筋に悪寒が走った。







丸「お、おおくら」

大「俺の部屋の前で何してんの?」

丸「えっと・・・」







手帳を慌ててポケットの中へ突っ込み、その動きで持っていたビニール袋がガサガサと音を立てる。







大「あ、酒やん♪」

丸「・・大倉と一緒に酒飲みたいなぁ思って」

大「ええよ。ほな、飲もか」







ガチャッと鍵を開けて、
さっき出たばかりの家に上がる。



電気のスイッチはドアのすぐ横にあって
どう考えても見つけられへん方がおかしい。



なのに、俺はさっき何で見つけられへんかったんやろ。分からないように、隠されていたとか?いや、でも何のために?・・あの子のために?







丸「大倉何飲む?」

大「んー、とりあえずビールで」

丸「僕もビールにしよっかなぁ」

大「そういえば、家に梅酒あったわ」

丸「大倉が梅酒なんて珍しいなぁ」

大「ヤスが買うてきてん」






今日の大倉、なんか変。

大倉は笑顔がよく似合うのに、酒を見つけた時以外は一度も笑ってくれない。







丸「あ、ツマミ買うの忘れたわ・・」

大「冷蔵庫ん中あるもんでツマミ作れるかも」

丸「ほんまに?僕も手伝うで」

大「丸はお客さんやし、座って待っててぇや」







ポツリと1人残された部屋。



キッチンからは大倉が調理してくれている音が聞こえてくる。今なら、ええかな。



ポケットの中に手を突っ込んで、紺色の手帳を取り出し続きのページを開いた。

▽12→←▽10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (341 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
640人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なっち(プロフ) - まるさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございます´`*そう言っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2021年3月7日 23時) (レス) id: 8e3efa0f37 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 完結おめでとうございます!なっちさんの世界観にハマってしまいました(^^)これからも頑張ってください! (2021年3月7日 17時) (レス) id: f186c42411 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - エムムさん» お返事遅くなってしまい、申し訳ございません(><)ゆっくりですが、コツコツと更新していきます!コメントありがとうございます´`* (2018年2月7日 19時) (レス) id: ca6adbf52b (このIDを非表示/違反報告)
エムム(プロフ) - 更新楽しみにしてます^^ (2017年11月29日 5時) (レス) id: d0682dc8ac (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - o0_chuさん» ありがとうございます!どんでん返しのある作品にしたいと考えておりますので、是非最後までお付き合いいただけたら嬉しいです( *˙˙*) (2017年3月22日 14時) (レス) id: b1a9362e1c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なっち | 作成日時:2017年3月10日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。