愛のかたち ページ40
すばるside
夕焼けが沈みかけて、星が1つ2つと出てきた薄暗い帰り道。
自宅のアパートの階段を上っていると、3人の後ろ姿が見えた。
すばる「マル？」
丸山「あ、渋やん！」
振り返った3人はマルとヤスと大倉という謎のメンバー。
すばる「何でこのアパートに居るん？」
丸山「あれ？A先生から聞いとらん？僕な、このアパートに引っ越してきたんやで」
マルが引っ越した事も同じアパートなんやという事も知らん。
というか、何でまた同じアパートなんやろ？
それを聞こうとしたら“バイバイ”と3人で手を振り部屋へと入っていってもうた。
すばる「ただいま」
「おかえり」
すばる「寝てなくて大丈夫なんか？」
今日は、Aは吐き気がして体調が悪いとの理由で学校を欠席した。
それでも、朝のお弁当は作ってくれんねん。
そういう所、めっちゃ好きや。
「あのね私、病院に行ってきたんたけど……」
すばる「どうやったん？」
妙な間を使って躊躇うAを見て悪い予感がした。
もしかして、重い病気なんやないか？
すばる「何があってもお前を守るから」
「本当に？」
すばる「当たり前やっ」
Aの両肩を掴みしっかりと目を見つめて話す。
そんな覚悟なんか結婚した時から出来とるわ。
「私ね、妊娠してた」
すばる「…へ？」
「赤ちゃんを授かったの」
予想を外した答えに一瞬だけ頭が混乱したが、すぐに理解した。
すばる「ホンマに？」
「うん」
俺は、まだまだ未熟で頼りない所も正直ある。
せやけど、Aと新たに誕生する尊い命を精一杯に守り続けたい。
溢れる想いをどうにも言葉にできなくて、愛しい君と小さな命を優しく抱きしめた。
―END―
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なっち(プロフ) - マユピモラタンスさん» コメントありがとうございます。褒めて頂けるなんて恐縮です(>_<)拙い文章でしたが自分なりに伝わる文章を目指して執筆しました！新作や今ある作品は亀更新になってしまいますが、良ければこれからも宜しくお願いします^_^ (2015年3月10日 23時) (
レス) id: d877cc537c (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - ∞青薔薇∞さん» 最後まで読んでくれてありがとう(*^^*)拙い文章だったけど一生懸命に執筆しました(笑)せなに褒めてもらえて嬉しい♪ (2015年3月10日 23時) (レス) id: d877cc537c (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - イエロー侍さん» コメントありがとうございます(^^)いつも応援して下さり本当に感謝に気持ちでいっぱいです！橙色のお話が頭の中に浮かんでいるのですが新作として出せるのは遅くなってしまうと思います…^^;『神隠し』は悩んでいたのですが、続けて執筆していきます！ (2015年3月10日 23時) (レス) id: d877cc537c (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - にょっきさん» 分かりにくくてすみません。主人公は、渋谷さんの演奏する曲を聴き、安田くんと大倉くん以外の記憶を思い出しました。丸山先生が能力を使って2人と関わった全ての人の記憶の中から彼らを消したのですが、愛の力には勝てなかったんです^ ^ (2015年3月9日 15時) (レス) id: d877cc537c (このIDを非表示/違反報告)
マユピモラタンス(プロフ) - とてもこのお話大好きで記憶にずっと残ってるぐらい好きです！本当に感動して泣くところもありましたし、とても心を惹かれたお話でした。これからも読んでいきたいと思います！応援しています！ (2015年3月7日 20時) (レス) id: ed4de7968c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっち
| 作成日時：2015年2月12日 15時
