孤独の理由（紫）

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目を開くと体育館倉庫ではなく





教室にいた。





窓から太陽の光が差し込み





ぽかぽか心地良い。





これって…瞬間移動したってこと？





隣の席を見ると気持ち良さそうに寝ているすばる。





いつもと変わらない風景。





だけど、周りを見渡すとクラスメイトは知らない人ばかり。





なになになに？



どういうこと？









「ちょ、すばる起きて」









無理やり起こされて機嫌が悪いすばるを気にする余裕もなく質問する。









渋谷「…すばるは弟の名前や」





「は？」





渋谷「お前、とうとうアホになったんか？」





「…えっとぉ」





渋谷「俺は、すばるの兄の遥斗や」





「遥…斗さん？」





渋谷「遥斗でええ」





「ここ何処っ？」





渋谷「…は？1年5組の教室やろ」





私は、高校2年なはず。





「今、何年何月何日？」





渋谷「お前、何言うてんねん。今は_____」





「…え」









遥斗の答えに言葉を失った。





現在、私がいる場所は





__________3年前の教室。





…タイムスリップってこと？！





ガラガラと音を立ててドアを開け教室をに入ってきた男性。





その男性は









村上「帰りのHR始めるでー」





「…ぇ」









いつもの鬼の形相とは違い





生徒を愛おしそうに見渡す村上先生。

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