社会について学びましょう!! 【せんしま】

†にじゅうにじかんめ† ページ23

志麻side

坂『そんなこと…言わんといてや…』


志『え…』

辛そうな顔をして俺を抱きしめて頭を撫でる坂田さんの手つきはどうもセンラさんに似ていて胸がまた苦しくなる…


坂『俺はまだ未熟やから…こんなことしかできん…


志麻くん…俺は君の過去は全く分からん…センラと何があったのかも…』

志『…ぅん…』

坂『でもな…今電話したとき、センラめっちゃ息が上がっとってな…

きっと、長い時間…志麻くんを探すために走っとったんや…』

志『え…』

てっきりまだ家にいると思ってた…


ピンポーン

セ『坂田!!』

志『っ…でもっおれっ…』

坂『大丈夫や…ほらっ…行き…』

坂田さんに背中を押されて、まだ微妙な気持ちをもちながらも玄関に向かう。

絶対怒られる…
もしかしたら…叩かれる…？

((ポンッ

志『!!』


坂『センラを信じるんや…

志麻くんは、センラを一番よく知っとるはずやろ？』

志『っ…うんっ…』


そうや…こんなんで嫌いになんてならないもん…

ずっと志麻くんって笑顔で言ってた…

センラさんは俺が大好きやから!!


((ｶﾞﾁｬｯ

志『センラ…さん…』


セ『!!っ…志麻くん!!((ｷﾞｭｯ



ごめん…ごめんな…』

志『センラﾞさんﾞっっ…ごめんなさいっ…』


俺を抱きしめる力は、いつもより強くて苦しかったけど…


ｷﾞｭｯてしてもらうのは…いつだって嬉しいんだ。

この小説の続きへ→←†にじゅういちじかんめ†

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す