焦り ページ7
「いえ、大丈夫です…」
「…」
「…」
お互い黙り込み、店内は沈黙に包まれる。
「あｰ名前、聞いてもいいかよい?」
その沈黙を先に破ったのはパイナップルさんだった。
「…A、っていいます。」
「A、ね。俺はマルコ。」
「マルコ、さん。」
「…さん付けはいらねェよい。」
「いえ、大事なお客さんですので…」
「そうか、よい。」
マルコさんはコップの中の氷を噛み砕くと、決心したように口を開く。
「アンタ…いやAはよ、なんで一週間前…
白ひげ海賊団の墓場にいたんだ?」
マルコさんは私の目を真っ直ぐ見つめる。
「え…」
突然の質問に私はマルコさんの目を見て固まる。
「別に深い意味じゃなくてよ、ただ海賊なんかの墓場で何してたのかな?って気になってよい。」
「あ…ただ、お花をお供えしようかと…」
お父さんとの関係を隠すつもりではないが、軽々しく話す事でもないと思った私は咄嗟に嘘をつく。
「あそこの墓の場所は白ひげ海賊団ゆかりの人にしか教えられてねェ。
ここの村人でも知ってる奴は0に近いと言ってもいい。
なのに、なんで知ってたんだよい?」
「それは…」
私は自然と自分の拳を握りしめる。
これも軽々しく『シャンクスさんから聞いた』なんて言えない…
「む、むしろマルコさんこそ、なんであそこにいたんですか…!?
マルコさんは、白ひげ海賊団ゆかりの人なんですか…?」
私は質問に答えず、逆に質問で返す。
「なっ、質問返しかよい。
まあ…Aが考える感じの関係だ。」
「な、なんですかそれ…!
ちゃんと答えてくださいよ!!」
「それ、質問に答えなかったお前が言うか?
んで、お前はなんで墓の場所を知ってたんだよい?」
慌てふためく私に反し、マルコさんは淡々と落ち着いたように話し続ける。
「〜ッ、そろそろ閉店の時間なので用が済んだなら、帰ってもらってもいいですか…!?」
「はぁ…!?まだ一時間くらいしか開けてねェだろうよい!!」
マルコさんは立ち上がり、私に抗議してくる。
「と、とりあえず今日は忙しいのでまた後日にしてください…!!」
私はマルコさんの背中を押し、外へと押し出す。
「ちょっ、おい!」
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
