村 ページ47
．
「少ししか離れてなかったのに、随分と久しぶりな感じがするな。」
マルコさんは舟から村の港に降り立つと、私に手を伸ばす。
「マルコさん。私、やっぱり怖いです……」
「んｰ?何がだ?ほら、オレが受け止めるからおいで。」
マルコさんは笑顔で両手を広げる。
「あの、違うんです。そういう意味じゃなくて……」
「村のみんなの反応が怖いのかよい?」
「ッ……」
本音が見破られ、私は息を飲む。
「大丈夫だよい。きっとみんな分かってくれる。」
「でも、」
「もし、誰も認めてくれねェなら……
誰もいないどこか遠くへ行こう。
二人でよい。」
「マルコ、さん……」
私はマルコさんの腕に勢いよく飛び込む。
「んｰよしよし。いい子だ。」
マルコさんはフードを外した私の頭を撫でる。
「じゃあ、行くか。」
マルコさんは私の手を取ると、歩幅を合わせながら歩き始める。
．
「……」
村を目の前にして、やはり体が強ばる。
「大丈夫だよい。前みたいに笑え。ほら。」
マルコさんは私の口角を指で押し上げる。
「ん、可愛い。」
「……ッ。」
絶対マルコさんの方が可愛いって……
私は心の中で「大丈夫、大丈夫。」と何度も呟き、マルコさんと一緒に村の中へと入っていく。
．
「あー!!マルコだ!!おかえりｰ!」
「マルコ!?どこー!?」
「よっ、ただいま。」
マルコさんの影に隠れている私に誰も気づかず、みんなはマルコさんの元に近寄ってくる。
「ん? ……あ、A。」
サリーちゃんはマルコさんの背中にいた私を見て目を見開く。
いや、多分私の頭に生えている黒い角を見て驚いたのかもしれない。
その視線が、深く胸に突き刺さる。
「A……Aだ、よね?」
「……う、ん。そうだよ、サリーちゃん。」
私がそう答えると、サリーちゃんは勢いよく私の足に飛びつく。
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
