衰弱(マルコside) ページ45
．
「A!!」
オレは焦るあまり荒々しく船の部屋のドアを開ける。
「ッ!!」
部屋に入った瞬間に異臭がオレの鼻を襲う。
部屋の至る所で海賊共が血を流して倒れていた。
こいつら死んでるのかよい?
部屋の真ん中ではAがオレを呆然と見つめ、座り込んでいた。
「A、大丈夫…」
「いや、来ないで!!!」
オレが近寄ろうとすると、Aは大きく体をビクつかせ後ずさりをする。
「……!? A、その体…!!」
真正面に向き合った事で、脇腹からは大量の血が流れている事に気づく。
片手にはナイフが握られており、自分で傷つけたのだと一瞬で悟る。
「ぁ…ごめん、なさい。」
体を震わせ、涙を流すA。この様子だと、相当衰弱してる。
「A。落ち着いてまずそのナイフを、床に置くんだ。」
「……マルコ、さん。もう、無理なん、です……」
Aは横に首を振り、ナイフを両手で握りしめる。
「何が無理なんだよい?ナイフを置くことがか?」
「……生きていく、事がです……」
そう言ったAの顔は今までで一番悲しい顔をしていた。
「何があったんだよい…?」
「人を…殺しました……
私は醜い、鬼なんで、す。
鬼は生きてる、価値なんかないんです……
これ以上、人を殺してしまう、前に……」
「そんな事言うなよい…」
なんで、そんな苦しい顔して言いたくもない事を我慢して言ってんだよい。
「だって……ぇ。」
オレは俯くAの一瞬の隙に近づき、何かを言いかけたAのおでこにキスを落とす。
「な……」
「生きる価値がないとか言うなよい。
醜いとか、言うなよい。」
オレはAの手からナイフを奪い取ると、両手に青い炎を灯しAを抱きしめる。
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
