ビブルカード(マルコside) ページ41
「……なんだよい、これ。」
用が済んで帰島したオレは、変わり果てた村の風景に目を疑った。
「マ、マルコォｰ!!! うわぁｰん!!!」
オレが村の中心に着くと、オレに気づいたサリーが足元にしがみつき涙を流す。
「サリー、オレがいない間に一体何があったんだよい…!?」
「Aが、かいぞ、くが…銃が、バンッて……!!」
サリーは途切れ途切れだが、必死に経緯を話そうとする。
「Aが…Aが……!!」
「…サリー、マルコさんには俺から話しをするからレオンのとこに行っといで。」
サリーの後ろから少しやつれた顔をしたリオンが歩いてくる。
「リオン……」
「マルコさん…すみませんでした。」
リオンはサリーが走り去ると、オレの前に立ち深く頭を下げる。
「おい、顔を上げろよい。
村も、お前も一体どうしちまったんだよい?」
「海賊に……襲撃されました。」
「海賊だと…!?」
オレがいない間に海賊がこの村に来てたのか…!
だからこんな酷い有様に。
クソッ……最悪のタイミンクだよい。
「それで、Aさんが……」
「Aが…どうかしたのか?」
言葉を詰まらせるリオンを見つめる。
「その海賊に、攫われました。」
「は…!?」
リオンの言葉を聞いて、頭の中が真っ白になる。
Aが……攫われた?
「俺のせいなんです。俺が不甲斐なかったから……」
リオンは歯を食いしばり悔しそうに嘆く。
「なんで海賊がAを……」
「Aさんが、鬼である自分を連れていく代わりこの村には手を出さないでって……
自分を犠牲にして……」
「…ッ。」
鬼である事を自ら暴露したのか…!?
Aがそれほど追い詰められてたつｰのに、オレは……
この村を離れた後悔が一気に押し寄せる。
「クソッ…」
オレの足は港へと向かう。
「マルコさん!どこに行くんですか!!?」
「Aを探しに行く!!
オレが必ずAを連れ戻す!!
村のことは頼んだ!!」
ビブルカードを握りしめ、オレは港へと向かう。
．
オレは小舟に乗ると、ビブルカードが示す方向を確認する。
ビブルカードは、まだ大丈夫。
「A…!!」
頼む。無事でいてくれよい。
オレは焦る気持ちを抑えながらハンドルを握りしめ、広大な海原を全速力で走り始めた。
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
