闇※流血 ページ17
．
ドンドンドン!!!!
とある村の山奥の小さな小屋に荒々しくドアを叩く音が響き渡る。
「おーい。
鬼族の君達。そこにいるんだろ〜?」
「怖くないよ〜俺達は何も君達には危害を加えない、だから出ておいで〜。」
数人の気味悪く伸びた声が家の外から聞こえた。
この人達は、私達�犁喚瓩侶譴魄�く人達を狙う闇組織。
小さな頃からずっと、追いかけられていたんだ。
こんな森の奥に住んでるのも、それが一つの理由。
「ママ…怖いよ。」
「…A。
裏口から出て逃げなさい。」
お母さんは大きく揺れるドアを見ながら私の背中を押した。
「ママ、は…?」
「私はいいの…」
「やだ、ママも一緒じゃなきゃ…!!」
「A…私はここで終わるの。
やっと、あの人の元へ行けるの。」
「ママ、何言って…」
母は私の腕を掴むと、私を無理やり裏口へと連れていく。
「貴方は、生きなさい。
私と同じような道を、歩んじゃダメよ。」
母はそう言うと、裏口のドアを閉めた。
「ママ…?や、やだ…」
ガシャン、ガシャン!!!!
家の中からは物が壊れる音や、皿が割れる音が聞こえてきた。
「や、だ、ｸﾞｽｯ…ママ…ママァ…!!!」
私は恐怖のあまり、森の奥へと無我夢中で駆けた。
．
「マ、マ…」
森で息を潜めていたら、いつの間にか夜が明け森に暖かい日差しが降り注いでいた。
「…行か、なきゃ…」
ママが待ってる…
そう思った私は母がいる小屋へと小さな一歩を踏み出した。
．
「はぁ…はぁ…」
私は小屋の裏口で肩で息をしながら、呼吸を整える。
「ママが…いる…大丈夫…怖く、ない…」
私は震える足をしっかり地につけると、自らを鼓舞し、ゆっくり重たいドアを開ける。
「ぁ…」
私は目の前の光景に、言葉を失った。
それと同時に吐き気が私を襲った。
小屋の中は全てが血の紅で染まっていて、
小屋の中心には母が血まみれで倒れていた。
「マ、マァ…」
私は血まみれで横たわる母に近づく。
母の隣に並ぶと同時に、母の頭から生えていた角が無いことに気づく。
「痛かった、ね…
痛い、痛いの、飛んで、け…
ッ、うぅ…!!」
私は溢れる涙を止めきれず、母の上で泣きじゃくった。
涙でぐしゃぐしゃになった私の顔とは違い、母の顔はなぜか…
今までで見た中で一番美しい微笑みを浮かべていた。
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
