鬼と人 ページ49
．
「ここはやっぱり景色がいいですね。」
「そうだな。」
ここは私とマルコさんが初めて出会った場所。
「親父の大事な一人娘をオレが貰っちまったけど、親父怒ってるだろうな。」
「フフ……想像がつきます。」
マルコさんから直接、白ひげ海賊団の一人だということを聞いた。
最初は信じられなかったが、雰囲気とか話し方とか、一緒にいて安心できるところとか……
お父さんと似たところが多くて、徐々に受け入れられるようになった。
「A……二人で星を見に行った時、
あの時は。悪かったな。」
「……なんでマルコさんが謝るんですか?」
私は謝る理由が分からず首を傾げる。
「あの時、お前の紅い髪が見えて、
エースを思い出しちまったんだよい。」
「エースさん……」
私はお父さんのお墓に隣立つように建っている墓を見つめる。
「あいつの炎の色と、お前の髪の色が少し似ててよい……
エースが死んだ時の事を思い出しちまって。オレはあいつを守れなかった……
またAも同じように守れないんじゃないのか。って、思っちまって……」
だから、あの時あんなに悲しく辛そうな顔をしていたんだ。
「……私、守ってもらいましたよ。
たくさん助けてもらいました。
マルコさんは私のヒーローなんです。」
「ヒーローって、そんな柄じゃねェよい。」
マルコさんは苦笑いをこぼす。
「いいえ!マルコさんはこれまでもこれからも、ずっと私のヒーローです!!」
「じゃあAは、オレのお姫様だな?
これからもちゃんと守らせてくれよい?」
「なっ……」
マルコさんは私を軽々と抱っこする。
「は、恥ずかしいです……!!!」
「ハハッ、かーわいっ。」
マルコさんの笑顔が太陽に照らされ、いつもより余計眩しく見える。
「マルコさん……愛してます。」
「オレもだよい。
もう絶対離さねェよい。」
マルコさんは優しく、私に温かいキスを落とした。
．
�狄有瓩鉢犁喚�
本来なら決して交わるはずの事のない二つの種族が出会った。
それは必然なのか、偶然なのか。
どちらにしても、この先に待つ運命がどうか二人にとって幸せでありますように。
愛してもいいですか ー【完】ー
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
