寂しさ ページ34
でも、こんな所で寝れるほど疲れてたと思うと少しの罪悪感が込み上げてくる。
私のために無理までして……
この人はどれだけ、優しい人なのだろう……
ここまで、優しくされると抑えていた気持ちが溢れ出てしまう。
口に出してはいけない、彼に伝えてはいけない。
そう、分かっているのに……
「マルコさん……好きです……」
壊れた蛇口から水が絶え間なく垂れるように、私の口からも抑えきれぬ本当の気持ちが零れる。
マルコさんに聞こえないほど、本当に小さな声で呟いたからきっと届いてはいない。
と思っていたのに。
ドサッ…
「え……」
いきなりフードが後ろに引っ張られ、私は反応できず後ろに倒れ込む。
「マ、ルコさん……」
倒れた私の上に、マルコさんが覆い被さる様に跨ぐ。
「今の、聞いて……」
「……」
マルコさんは黙ったまま、どんどん顔を近づけてくる。
「……嫌なら本気で殴れよい。」
マルコさんはそう言うと、私の両手を地面に押し付けお互いの鼻がくっつきそうになるところまで近づく。
私は恥ずかしさのあまり、目を閉じる。
けど、いつまで経っても何も感じない。
私は恐る恐る目を開け、マルコさんの表情を盗み見る。
「マルコ、さん……?」
マルコさんは眉間に皺を寄せ、どこか険しい表情をしていた。
「……すまねェ。今のこと全部、
忘れてくれ。」
「え……」
マルコさんは頭を掻きながら、私の上から静かに下りる。
「帰るか。」
マルコさんはそう言うと、再びしゃがみ「乗れ。」と静かに言う。
「は…はい。」
何も聞けない弱い私は、大人しくマルコさんの背中に乗る。
ドクンッドクンッ……
帰り道に聞いたマルコさんの心臓の音は、どこか弱々しく、悲しい音をしていた。
マルコさんといられる時間はいつだって楽しかったのに、今日の帰り道はなんだか……
いつもより寂しかった。
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
