寝癖 ページ24
「……はい。お父さんがいます。」
「……そうか。母親は?」
「レオンくんが赤子の時、病死しました。
レオンくんのお父さんは他の島に働きに出ていて、今はレオンくんのお兄さんと二人暮らしをしてます。
けど、レオンくんのお兄さんも忙しいからよく一緒にご飯を食べてるんです。」
「お前は、優しいんだな。」
マルコさんはフワッと笑う。
「そ、んな事ないです。
ただ、私と少し似たような境遇を感ただけで…」
「……それでもお前は凄いよい。」
マルコさんは私の頭をポンポンと撫でる。
「…ッ。」
頭を撫でられ慣れてない私は固まる。
子どもみたいだけど、頭を撫でられるのがこんなに嬉しいと初めて知った。
．
私がテーブルに出来上がったサンドウィッチを置くと、二人も椅子に座り手を合わせる。
「いただきます。」
「「いただきます。」」
レオンくんはすぐサンドウィッチを手に取り、口いっぱいに頬張る。
「そんなに焦らなくても大丈夫だよ…!」
レオンくんはいつも大人びているけど、たまに年相応に合った行動をする時もあるから少し安心する。
「レオンくん…どう…?」
「…今日のも、美味い…」
「良かったｰ!たくさんあるからゆっくり食べてね?」
「……うん。」
ふと横に座るマルコさんに視線を移すと、マルコさんの頭に寝癖が立っていた。
寝起きから結構時間経ってるけど…
寝癖あんま治らない髪質なのかな…?
なるほど。だから、ずっと髪の毛触ってたのか…
「マルコさん、寝癖…」
私はマルコさんの髪の毛を手ぐしでとかす。
「あ、すまねェよい。
今日はどうも髪の毛の調子が悪いみたいでな。」
マルコさんはサンドウィッチを食べながら苦笑いをこぼす。
まるで子どもみたいで…
「可愛い…」
「……え。」
私の心の声を聞いたマルコさんは口を開けたまま固まる。
「いや、あの…」
それを見た私の頬は熱を帯びていく。
「イチャつくなら外でやって…」
レオンくんが眉根を寄せてつまらなさそうに話す。
「イ、イチャついてないよ…!!」
私はマルコさんからバッと離れ、少し距離を取って座る。
「……付き合いたてのカップルみたい…」
ボソッと呟いたレオンくんの言葉のせいで、余計に顔は熱くなっていく。
「あ-まあ、一応ありがとよい。」
マルコさんは少し照れた様子で私に頭を下げる。
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文ストオタクの一般人 - うん！ふたりとも可愛いね！私が貰いたいぐｒ（（（マルコ (2023年3月16日 18時) (
レス) @page50 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - 桜桃さん» はい、ごめんなさい。妖精姫の物語シリーズはいろいろ考えた末に消させて貰いました。温かい応援ありがとうございました。またいつか少し変えて書き直せたらいいな、と思っているので、いつか。機会がまたあればぜひお願いします。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
チュロス - yaさん» いえいえ、ありがとうございます！！！！結構前に完結したのに、読んでくれてる人がいて嬉しいです！！ヽ(；▽；)ノ 鼻水！？yaさんの鼻水はきっと綺麗です……！！！笑 (2019年12月3日 18時) (レス) id: 5b28331b1d (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - 妖精姫の物語という作品は削除なさったのですか？また見れるのを楽しみに待ってます。 (2019年12月3日 18時) (レス) id: f53004e46c (このIDを非表示/違反報告)
ya - 今更ですが、完結おめでとうございます。泣きまくって鼻水ダラダラです。（きたな） (2019年12月3日 1時) (レス) id: 890b8aa433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チュロス | 作成日時：2019年9月9日 17時
