命より大事な私のヒーロー (ページ32)

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また倍の言葉で返ってくるだろう…

そう思って言った言葉。

別に似合ってないわけでは無いけど、わたしは出久以外には興味ないから似合ってる似合ってないは特に興味無い

…のに…。

爆「っ！？し、知っとるわ！」

…

…

貴『…え。』

爆豪は顔を赤くしてその場を去った

何だったんだろ…

というか一言が一言で返ってきた…

私は少し驚いたが、すぐに通常運転に戻り、出久の方へと向かった。

オ「さーて組み合わせはこうなった！」

今回の戦闘訓練は2人1組。
けどA組の人数は21人と奇数クラスな訳で1組だけ3人1組と言う形になった

私とチームなのは…

轟「宜しくなA」

貴『…宜しく』

この間の、
〝鎌威A、出久に置いていかれ死亡事件〟
を起こした犯人…

あれを許したつもりはない…

轟「…酷い言われ様だな。それにお前今生きてるだろ」

貴『精神的にって話…』

轟「そうか、それは悪かった。」

やっべ聞こえてた。って言葉は飲み込んで、落ち着いた様子で返事を返した

轟「A、俺らの試合はまだだし待機室行くぞ」

…違和感。

貴『…ねえさっきから思ってたんだけど…そのAってのは何…』

轟「？お前の名前だろ？」

さらっと私の事を呼び捨てにしてる轟は、何言ってんだ？的な目で私をみている

何言ってんだはコッチのセリフだ。((言ってない

貴『…私あなたに名前教えた覚えないけど…』

轟「さっきあの爆豪って奴が叫んでたのを聞いた」

あいつは本当厄しか持ってこねーな。

私は出久以外の奴に下の名前で呼ばれたく無いのよ。仲良いと思われたくないのよこっちは。

轟「嫌だったか？」

貴『…嫌、かな…』

轟「でも緑頭の奴に呼ばれた時は嬉しそうにしてなかったか？」

出久と自分は同じだとでも言いたいのか…

出久に名前を呼ばれるのと他人に名前を呼ばれるのとでは価値が違う！

貴『出久は…いいの』

轟「…好きなのか？」

めっちゃ話しかけてくるじゃん。

話さないタイプかと思って少しは親近感湧いたけど今じゃ全然…

貴『…うん』

轟「…そうか」

一瞬なにかを考えてたようなそぶりを見せるも、何を考えているのか全く読み取れないので私は無視し、待機場所へと向かった