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story26-ryuji side- ページ27

「 あいつのこと 、好きなんだろ ? 」





違うと言ってほしくて 、聞いたその台詞



かえってきたのは 予想通り 、


「 ... 違う 」


って言葉だった



求めていたのに 、どこか違うその言葉は



目の前で 顔を歪めさせている彼女のせいなのか




その表情に苛ついて 、




「 姉弟でありえねえよなあ 」



咄嗟に出た言葉



( やっちまった )



そう思った時には 、もう既に目の前のAは泣きそうな顔になっていて



謝ろうとする俺よりも先に 、




「 ごめんね 、今日は帰るね 」



そう言って 、来た道を戻っていく彼女






俺に残ったのは 、罪悪感と圧倒的な敗北感だけだった

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作者名:rabbit | 作成日時:2017年7月13日 20時

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