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あの日から、もう早いもので三年がたっていた
大学生だった私も、いつの間にか社会人になっていた
「 A、今日おしゃれじゃん 」
そう声をかけてきたのは、同期で親友の隆二
「 今日は、お父さんの再婚相手の家族と会うことになってんの!
あ、やば もう行かなきゃ じゃあまた明日ね! 」
少しいつもより気合が入ったメイク、いつもより三センチだけ高いヒールは
初めて会う新たな家族への、少しの牽制
家に着いたのは、待ち合わせのほんの少し前
「 お父さん、もう来てる?」
慌てて聞く私に、首を振るお父さんの顔を見て一息つく
それから数分後、玄関のチャイムが鳴って
少し緊張気味なお父さんの後ろからついていく
「 娘のAです 」
「 はじめまして、」
挨拶をして顔をあげると、
見覚えのある顔
そこにいたのは紛れもなく、オミだった
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作者名:rabbit | 作成日時:2017年7月13日 20時